彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「俺は凛を愛してる!だから凛の親のことは許さないことにする!!」
「瑞希、お兄ちゃん・・・!」
「凛は、俺が愛情込めて育ててやる!だから凛は、我慢するのをやめろ!!」

「なんで・・・?」

なんでそこまで、僕のことを気にかけてくれるのですか?





そう言いたかった。

いや、言ったかもしれない。

だってそうじゃなかったら――――――――――







「凛が好きだから気になるんだ。」







そんな風に優しく微笑みながら、抱き寄せてきたりしないと思う。







「好きだよ凛。大好きだ凛。・・・愛してるぜ、凛・・・!」
「み・・・ずき、お兄ちゃん・・・!」
「愛してる、凛。」
「僕も瑞希お兄ちゃんを愛してる―――――――――・・・・・・・・・!!」







チュ。







そう言った瞬間、キスされた。







(あ・・・・・・・・)







シルキロール越しの口づけ。





「ん・・・。」

(くすぐったい。)







そう思いながら目を閉じれば、私の首の後ろに瑞希お兄ちゃんの手が添えられた。





ちゅ。

ちゅ。

ちゅ。





シルキロールで隔たれた状態での口づけを、私達は何度も繰り返す。

ドキドキはしなかった。

なぜか、胸が暖かくなるような心地よい気持ちになる。







ちゅう・・・。






長く口づけした後で、私の唇から瑞希お兄ちゃんの唇が離れる。

それに合わせて目を開ければ、真剣なまなざしで私を見る好きな人がいた。







「凛、何があったか言わなくいていい。ただ、俺をいつでも頼ってくれ。利用してくれていいから・・・!!」
「瑞希お兄ちゃん・・・・!!」
「俺を頼れ、凛。」
「・・・はい。」







瑞希お兄ちゃんの胸に顔をうずめれば、優しく抱き寄せてくれた。