彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「とんでもねぇ親だな。」
「ま、待って下さい!親だと決めつけなくても~」
「凛、お前親に大事にされてるか?」
「へ?」
「俺みたいに、凛へ愛情注いでるか?」
「そ、れは・・・。」
「俺が今すぐ親のとこにけーれって言ったら、けーれるか?」
「親の元に、帰る・・・?」

俺が?

お父さんとお母さんの元に?





―凛が素直に罪を認めて謝らないから、我が家の家計は―――――――生活はどん底になったのよ!?この親不孝者の欠陥品!!―

―パパ活でお金を稼いでるだろう!?お泊りの勉強会だと嘘をついて、パパ活相手と夜遊びして金をもらったんだろう!!―





(親の元に・・・帰る・・・・!?)





・・・実の子ではなく、他人の子の言うことしか信じない両親の元へ帰れ、と?





そんなの――――――――





「『帰りたくない』。」
「え!?」


「『帰りたくない』って、顔に書いてるぞ、凛。」
「瑞希お兄ちゃん・・・。」


「凛・・・もう一度聞くぞ?お前、親に大事にされてるか?」





先ほどよりも重く聞こえる言葉。





(親に大事にされてるかどうかなんて―――――――――・・・・・・!!)





―全部凛が悪い!!―





「・・・うっ・・・!」





目が熱くなる。
我慢しようと思っても、我慢できなかった。





「うっ、うっ、うっ・・・・・ひっく!」





両目から、涙がこぼれてしまった。





(やだ・・・瑞希お兄ちゃんの前で恥ずかしい・・・)





凛道蓮は強くなきゃいけないのに!!





(瑞希お兄ちゃんの前で並みだなんて―――――――――)





「―――――わかった!!」

ギュッ!!





うつむいて泣いている私を、瑞希お兄ちゃんは抱きしめながら言った。