彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「お父さんもお母さんも、私よりもルノアルノアって!!渕上ばっかり信じて!!」
「そりゃ、凛のおとんとおかんが悪い!!わしは、凛を信じとる!!」
「うわあああああああん!どうしてみんな、ヤマトみたいに信じてくれないのー!?」
「それはな~渕上ルノアが頭の良すぎる悪霊やからや!!」
「祓ってよ!!烈司さーん!!」
「そやそや!そうしようで!手始めに、凛道蓮にお変身して、お守りのブレスレットつけるか~!?」
「つけるぅ~!!着替えるぅ~!!」
「よしよし!ほな、凛道蓮の部屋へ行こうなぁ~?」
「うわあああああああん!」





涙が止まらない私を、ヤマトは優しく誘導してくれた。





「のぞかへんからごゆっくり~!」
「うわあああああああん!」





ヤマトの言葉に、泣き声で返事をすることしかできなかった。
それでも、凛道蓮の装備を前にしたら――――――――





「うっ、うっ、うっ、ひっく!」





だんだんと落ち着いてきた。





「どれもこれも・・・大好きな瑞希お兄ちゃんからもらったものばかり・・・!」





震える手でシルキロールを手に取れば、





「あれ・・・?」





手の震えが止まる。





「・・・。」





そっと、シルキロールを鼻にあてる。
匂いを嗅げば――――――――





(瑞希お兄ちゃんの香り・・・・・・・?)





移り香だろうか、はたまた気のせいなのか。
好きな人が側にいるような錯覚に陥る。





―凛♪―





いつも笑顔で私を迎えてくれる好きな人。
優しい声で名前を呼んでくれ、癒しのぬくもりをくれる。
いっぱい頭も撫でてくれる。





「・・・・会いたい。」

(瑞希お兄ちゃんに会いたい。)





そう思った時には、『菅原凛』として身に着けているものをすべて脱ぎ捨てていた。