「お父さんもお母さんも、私よりもルノアルノアって!!渕上ばっかり信じて!!」
「そりゃ、凛のおとんとおかんが悪い!!わしは、凛を信じとる!!」
「うわあああああああん!どうしてみんな、ヤマトみたいに信じてくれないのー!?」
「それはな~渕上ルノアが頭の良すぎる悪霊やからや!!」
「祓ってよ!!烈司さーん!!」
「そやそや!そうしようで!手始めに、凛道蓮にお変身して、お守りのブレスレットつけるか~!?」
「つけるぅ~!!着替えるぅ~!!」
「よしよし!ほな、凛道蓮の部屋へ行こうなぁ~?」
「うわあああああああん!」
涙が止まらない私を、ヤマトは優しく誘導してくれた。
「のぞかへんからごゆっくり~!」
「うわあああああああん!」
ヤマトの言葉に、泣き声で返事をすることしかできなかった。
それでも、凛道蓮の装備を前にしたら――――――――
「うっ、うっ、うっ、ひっく!」
だんだんと落ち着いてきた。
「どれもこれも・・・大好きな瑞希お兄ちゃんからもらったものばかり・・・!」
震える手でシルキロールを手に取れば、
「あれ・・・?」
手の震えが止まる。
「・・・。」
そっと、シルキロールを鼻にあてる。
匂いを嗅げば――――――――
(瑞希お兄ちゃんの香り・・・・・・・?)
移り香だろうか、はたまた気のせいなのか。
好きな人が側にいるような錯覚に陥る。
―凛♪―
いつも笑顔で私を迎えてくれる好きな人。
優しい声で名前を呼んでくれ、癒しのぬくもりをくれる。
いっぱい頭も撫でてくれる。
「・・・・会いたい。」
(瑞希お兄ちゃんに会いたい。)
そう思った時には、『菅原凛』として身に着けているものをすべて脱ぎ捨てていた。


