彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






デジカメと、チェキと、写ルンですと、スマホで、自分の身体にある暴行のあとをすべて取り終わる。
撮影が終わった時、遅い時間になっていたが、ヤマトが部屋から出てくる気配はなかった。





(・・・気を遣ってくれてるのかな・・・?)





そう思ったら、ありがたいというよりも、申し訳ない気持ちの方が強くなってしまった。





「・・・どうして・・・こうなったの・・・?」

知らないふりせず、盗聴器を外せばよかったの?

「なんで、ニセのアカウントなんか作って・・・」

そこまでして、私に嫌がらせをするの?

なんで――――――――





「私をいじめるの・・・・?」

私なにも、悪いことしてないのに・・・・!!





「うっ・・・うわああああああああん!!うわああああああん!!」





ガチャ!!





「どうした、りーん!!?」
「うわあああああああん!うわああああああん!うわあああああん!」
「あ・・・・そりゃあ・・・泣きたくもなるわな・・・・」





そうつぶやくと、立ち尽くしている私に近づき、ギュッと抱きしめてくれるヤマト。





「うわあああああん!うわあああああん!」
「よしよし!気がすむだけ泣いたらええからな?」





優しく頭をなでてくれるぬくもりは、瑞希お兄ちゃんとは違ったあたたかさをしていた。





(瑞希お兄ちゃん・・・・!!)





「うわあああああああん!おんなじ慰められるなら、瑞希お兄ちゃんのハグがいいよぉー!!」
「おのれはまだまだ余裕あるやんけ!!?」





〔★凛のリクエスト、ヤマトはツッコまずにはいられない★〕





「うわあああああああん!瑞希お兄ちゃん!瑞希お兄ちゃん!うわあああああん!」
「あーよしよし!瑞希お兄ちゃんやないけど、今は!今は!い・ま・は!わしで我慢せぇ!」
「うわあああああああん!やまとぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「よ~しよ~し!」





悲しくって、悲しくって、泣いた。