『菅原凛』の姿で、ヤマトのマンションに、家へと入った。
カギをかけるなりヤマトは私に言った。
「凛!悪いんやけど、凛のケガの写真とらせてもらうで!」
「写真・・・?なんで・・・?」
「凛、凛はな、血のつながった両親から虐待をされたんや!証拠を残さんとあかんやろう?」
「ぎゃくたい・・・?」
「そうや!自覚ないかもしれへんけど、虐待されたねん!」
「わたし・・・ぎゃくたい、されたの・・・?」
「されたんや。いや、教育虐待をされとったんや!それに加え、暴力による虐待を今日された!つらいけど、今はやることやろう!ほれ、そっちの壁に立ってや!」
ヤマトの指示で、なにも飾られていないきれいな壁の前に立つ。
「デジカメとチャキと・・・レンズのカメラで撮っとこか!」
「多すぎない!?」
「こういう時は、証拠が多い方がいいねん!はい、無表情作ってー!撮るでぇー!?」
「うん・・・・。」
そう言われ、パシャパシャと写真を撮られた。
「顔は、だいたいこんなもんかのぉ~」
「もういい?」
「あー・・・」
私の問いにヤマトが口ごもる。
「腹に・・・一撃くらったんやっけ?」
「一撃以上だよ・・・。」
「暴力による虐待は、服から見えない部分を攻撃される事例が多いというかぁ~あーーーーーーーーーーすまん!!服脱いでくれへん!?」
「なっ!?」
「いやいやいや!やましい意味で頼んどるんやないで!?あざになってたりしたら、それも証拠に~!」
「さすがにそこまでなってないよ!?」
「今の自分の顔見てもそう言えるか?」
「それは・・・!」
「ほな、こうしよう!風呂場貸したる!わしの風呂場、全身が見れる鏡があるねん!それつこーて、あざがないか、確かめてきて!」
「確かめるって――――――――背中とか、1人じゃ見れないよ!?」
「大丈夫や!わしの鏡は、姿見で観音扉のスタンド式の三面鏡やねん!」
「あ、それなら見れるね。」
「せやろう!?あざが確認できたら、カメラでとればええねん!」
「うまく撮れるかな・・・・。」
「仮に撮れんでも、どのみち凛を、シゲ先生とこに運ぶつもりや!無理そうなら、お医者さんに撮ってもらおう!」
「わかった・・・。」
極力、人には頼りたくないので、差し出されたデジカメを受け取って浴室に向かう。


