彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「すまん凛!!わしの家のパソコンから、ウィルスおくって凛のニセアカウントを消す!!一緒に行こう!!」
「い・・・行きたいけど、行けないよ!」
「なんでや!?」
「す、菅原凛が、五十嵐ヤマトと一緒にいるところを見られて、凛道蓮にまでたどりついたら、瑞希お兄ちゃんに僕のことがバレ――――――!!」
「ドアホ!!!バレんようにしたるさかい、一緒に来い!!」
「でも!!」
「今の凛はあかん!!1人に、凛の両親と一緒にいさせるわけにはいかへん!!凛の心が壊れてまう!!そんなんわしは嫌や!!」
「やまとぉ・・・!!」
「わしのせいにすればええ!!わしが悪いんじゃ!!わしが凛を無理やり連れまわすんやから・・・!!」





そう言いながら、私の手を取って、単車まで引っ張っていくヤマト。





「や、やまとぉ・・・私、今、お父さんとお母さんから逃げてきて・・・!」
「マジか!?ラッキーやん!!わし絶対見つからんように、逃げ切ったるさかいな!!?」
「やまとぉ・・・!」
「おう!!わし、ヤマトやで!!凛のツレの大親友のヤマトやで!!ちゅーことで、わしの家まで逃避行や!!」
「ううっ・・・!」





何を言えばいいかわからず、ただただ、涙があふれてきた。
そんな私を軽々ヤマトは持ち上げると、バイクの後部座席に乗せ、ヘルメットをかぶせてくれた。
そして、自分が身に着けていたコートとマフラーを私にまとわせた。





「凛!!しっかり、ヤマトを信じて捕まってや!!飛ばすで―!!」
「あ・・・あ・・・ありがとぉ・・・やまとぉ・・・・!」
「うはははは!!凛はなんも悪くない!!悪くないでー!!」





キュォオオオオン!!





ヤマトのGSX1300Rハヤブサがうなる。
そのまま、軽やかな急発進をすると、渕上ルノアのいる病院はどんどん小さくなっていった。