「今度は違う毒に苦しむことになるけど、覚悟はええか・・・・・!?」
「~~~~~~~~好きにしてくれっ!!」
半場、やけくそで伝えれば、力強くうなずくヤマト。
そして、私から少しだけ身体を離すと、ヤマトは自身のスマホを取り出した。
「これ、見てや。」
そう言って表示されたのは、初めて見るアカウント。
「なにこれ・・・?」
「菅原凛のニセのアカウントや。」
「私のニセのアカウントですって!?」
「そうや!インスタグラムとTikTokとYouTubeとXに、今年の夏ごろから開設されたものらしいんや。その内容が―――――――」
「み、見せて!」
ヤマトからスマホを奪いとって、液晶画面を見る。
そこには・・・・
―渕●ルノアの泣くシーン撮れた!―
―女子高生の更衣室の映像だよ~♪投げ銭よろしくー♪―
―クラスの一軍女子をこっそりいじめて、ストレス解消♪今日はお弁当にゴキブリ入れました~♪―
―渕上●ノアをこれからイジメま~す!―
知っている者が見れば、菅原凛が渕上ルノアをいじめていた数々の捏造された証拠が公開されていた。
「な、に・・・これ・・・!?」
「これが、渕上ルノアが凛の家に盗聴器を仕掛けた理由や!」
「え?」
「日付と日時を確認したら、菅原凛が家にいる時の様子も細かくマメに投稿されとる!龍星軍してて部屋におらへんときは、パパ活してることにされとるんや!」
「うそ!?」
ピコン!
ふいに、私のニセアカウントのインスタグラムが更新された。
―階段から勝手に落ちたくせに、500万の慰謝料要求された!顔に傷がついたわけでもないのに、ル●アちゃんって大げさ!感じ悪いわ、死ね!―
「な、なにこれ!?」
「チッ!!渕上の仲間が投稿しおったか!?」
ピコン!ピコン!ピコン!
「や、やまとぉ・・・コメント欄に書き込みが・・・」
―いい加減にしろ、菅●凛!愛紗ちゃんをいじめるな!―
―マジで性格悪くて草wてか、こいつの身元突き止めたから、さらしてもいい?―
―お願いします!拡散するので!―
―TikTokでは、特定の陽キャラ女子を陰湿にイジメてますよね?―
―通報しました―
―じゃあ、身元さらしま~す!情報は以下の通りで~す!―
「う・・・うそうそうそ!?」
画面に、私の顔写真とプロフィールに出身学校、血液型と誕生日までアップされていく。
さらには―――――――
プルル!プルル!プルル!
「・・・え?電話?」
絶対にほとんどなることのない、菅原凛のスマホに通話を知らせる音楽が流れる。
表示画面を見るが、知らない番号だった。


