彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「私が謝らないのは、私が悪いことをしていないかからです!」
「ふざけるな!菅原凛!!こっちは正式な通報を受けて、出向いたんだぞ!?」
「よせ、岩倉!」
「あなた・・・岩倉さんと仰るの?」
「は、はい!」







渕上ミテコが岩倉に声をかける。
それに岩倉は背筋を伸ばす。
これを見た渕上の母は、悩ましげな声色でささやく。





「そうですね・・・岩倉さんみたいな真人間ならわかると思うのですが、いじめをする人って、いじめてる自覚がないから、つまり―――――善悪の区別が出来てないのでしょうね。」
「人を馬鹿にするのもいい加減にしなさいよ!!私があなたの娘に、どれだけいじめられたと思ってるの!?」
「菅原の奥様と旦那様、これを機会に、娘さんを精神科に通わせてはいかがですか?発達障害か、あるいはグレーゾーンかもしれませんよ。」
「失礼な!!全国の発達障害とグレーゾーンの人に謝れ!!」
「お前こそ娘に謝れっ!!!」





姫月ミテコの怒声が部屋中に響き渡る。





「私の可愛い可愛いルノアを傷物にしたこと、一生許さないからね!!?口先だけの謝罪なんて、こっちから願い下げよっ!!!」





目を吊り上げて言う相手に、私はメンチを切ながら対応する。
まっすぐと、渕上ミテコを見据えたまま告げる。







「そのセリフ、そっくりそのまま返してあげる。」
「「凛!!?」」
「大女優になんて無礼を!!?」
「気にしませんわ!!菅原の奥様と旦那様と岩倉さん!!あとは――――弁護士を通して話をしましょう。」







そう告げると、渕上のベッドに腰かけ、渕上の頭をなでながら言った。