「今、私を殴ったのは傷害罪にあたります。なので、被害届を提出させて頂きます。」
「「凛!?」」
「ふざけるな、オオカミ少女!!俺は受理しないからな!?」
「誰もあなたには頼みませんよ、岩倉さん。ここは病院なので、さっそく診断書をもらってきます。」
「「この馬鹿娘!!」」
バシ!!
バシ!!
立ち上がって、ミテコに背を向けよとした瞬間、両足の太ももあたりをそれぞれ叩かれた。
「いい加減にしてよ凛!!」
「なんで言うことを聞かないんだ、凛!!」
「・・・痛いよ、お母さん、お父さん。」
私を叩いたのは両親だった。
叩かれた感想を告げれば、二人は頭をかきむしりながら立ち上がる。
「早く謝れ!!」
「ミテコ様にも謝れ!!」
「離してよ!!」
しつこく両腕を、それぞれつかんでくる両親に冷たく告げる。
「警察!!なにしてるの!!早く手錠をかけて逮捕して!!」
「「ミテコ様!!」」
「お母さん。」
「奥様。」
振り返れば、汚い顔の大女優がいた。
その背後では、メガネの弁護士と渕上ルノアがニヤニヤしながらこちらを見ていた。
「早く逮捕しなさい!!」
「わ、わかりました!!今すぐ手錠を―――――――」
「岩倉、俺が手錠をかける。」
アワアワする岩倉を押しのけ、バラさんがこちらに近づいてきた。
(手錠かけたきゃかければいいじゃない!!)
開き直る気持ちで、その瞬間を待つ。
ガチャン!!
「13時08分、傷害の罪により、現行犯逮捕する。」
「え・・・?」
バラさんは、真顔で手錠をかけた。
「な、なんでわたくしに――――――――――――――!!?」
渕上ルノアの母であるミテコの両手首に。
〔★凛は御用にならなかった★〕
バラさんの行動に、私を含めた全員が驚く。
皆が注目する中でバラさんは、私の両親の方を見ながら言った。
「渕上さんのところは弁護士を用意してるが、菅原さんの方は、今後弁護士を立てる予定はあるのですか?」
「え!?」
「ええ!?」
驚きの声を上げる私の両親に、低い声でバラさんは聞く。


