「ルノアちゃんが・・・階段から落ちる瞬間を見ました・・・!娘が、凛がやったんです!」
「お母さん!?何言ってるの!?なんでそんな嘘をつくの!?」
「ウソだったらどれほどよかったか!!凛!!お母さんはね、ルノアちゃんが階段から落ちる瞬間を見たのよ!!ルノアちゃんが落ちた階段の上には凛、あなたがいたの!これがどういうことか理解できないの!?」
「つまり、突き飛ばす瞬間は見てないわけでしょう!?」
「凛!?」
「私が渕上ルノアさんを突き飛ばしたところでも見たの!?」
「それは――――――見てないけど!」
「だったら、なんで私が突き飛ばしたって言いきるの!?私を犯人にできるの!?」
「ル、ルノアちゃんが凛ちゃんやめてって言うのを聞いてるのよ!?その直後にルノアちゃんが階段から落ちたのだから―――――」
「憶測でものを言わないでよ!!もっと自分の娘を信じてよ!!」
「菅原凛さん。」
透き通る声で、姫月ミテコが言った。
「私からあなたにお願いするのは2つです。1つは娘のルノアをいじめないで下さい。」
「い・・・?」
いじめないでください?
ブチッ!!
渕上の母親の言葉で、我慢していた何かがキレた。
「いじめていません!!!逆です!!私は一学期から今日まで、ずっとずっと!!不良の渕上ルノアさんと渕上さんの子分であるあゆみが丘学園の全校生徒にいじめられているのですっ!!」
「―――――――――いい加減にして!!」
パン!
「あう!?」
真実を暴露した瞬間、実の母からの何度目ともわからない平手を食らう。
「謝罪もできない子に育つなんて、情けない!!お前がルノアちゃんの代わりに、階段から落ちればよかったのよ!!」
「・・・お母さん・・・!?」
「そうだ!!渕上ルノアさんに謝れ!!」
バキッ!
「あう!?」
続けざまに、今度は父親から拳で頬を殴られた。
「お前の話すことはみんな嘘ばかりじゃないか!!何が渕上さんと勉強会だ!!?親を騙して、勉強会ように渡した小遣いで何を買ったんだ!!?なぁ!?なぁ!?この不良娘!!」
ガシッ!
「あう!?」
私に罵声を浴びせながら髪をつかみ、渕上親子の前まで引きずっていく私のお父さん。


