彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「一番いいのは、本人の自己申告ですが、被害妄想と嘘をつく癖のある菅原凛さんの言葉・・・私は信用できません。」
「ふ・・・ふざけないでよ!!」

ドン!





気づけば、テーブルを叩いて立ち上がっていた。





「処女検査をさせるなら、渕上ルノアにさせれば!?私は正真正銘処女です!!」
「あーもういや!毎日こんな感じで、渕上さんを悪く言って!!正直、菅原凛さんの担任は疲れつんですよね~わかりますか、ご両親?」
「も・・・申し訳ありません!」
「申し訳ありませんでした!!」
「ちょ、なんで謝るの!?まるで私が悪いみたいな―――――――!?」
「もう黙って凛!!」





パン!

「痛い!?」





父親に続き、母親からも暴力を振るわれる。
お父さんと違い、グーじゃなくて、パーだったから、身体へのダメージは少なくてすんだけど――――――





(心が――――――!!)





痛い。





(心が痛いよ!!瑞希お兄ちゃん!!)





泣きそうになるのをぐっとこらえれば、大きなため息をはきながら校長先生が言った。





「菅原さん、もう帰って結構ですよ。これ以上話しても、結論は変わりませんから。」
「え!?ま・・・待って下さい、校長先生!私、濡れ衣なんですけど!?」
「証拠はあるのですか、菅原凛さん?」
「それは!!」
「ネットには、あなたがテスト時間にテスト問題の答えを求める投稿が、あなたのアカウントからされている。ノートを盗まれた生徒達は、ノートが亡くなる直前にあなたを見かけたと言っている。」
「罠です!!どちらも―――――――カンニングも盗難も、渕上ルノアが計画した陰湿ないじめです!!」
「菅原凛さん、もうあなたと話す意味はない。ご両親と家に帰りなさい。」
「校長先生!?」
「わかりました!!馬鹿娘は連れて帰ります!!」
「本当に申し訳ありませんでした!!帰るぞ、凛!!」
「待ってよ、お父さん、お母さん!私無実なんだよ!?」
「凛!全部バレてるのよ!?ルノアちゃんから聞いてるから!!」
「はあ!?なにたぶらかされてるの!?」
「それはお前のことだ、凛!!どこかの誰かにたぶらかされ、外泊するような不良娘になったんだ!?」
「!?待って!外泊の件は後で説明するから、今はいじめの話を聞いて!!私は本当に無実で――――!!」
「うるさい!早く来ないか!!」
「来なさい、凛!!」

グイ!グイ!

「い、痛いよ!お父さん!お母さん!」





乱暴に私の腕をそれぞれつかむと、校長たちの前から遠ざけ、出入り口のドアへと向かう両親。





「痛い!痛いから、お父さん!お母さん!」
「菅原凛さん!」





痛みを訴えていれば、背後から名前を呼ばれる。





「結論から言わせてもらう。現時点で、君は1週間の停学処分です。」
「停学!?どうして私が!?」
「少ないようなら、増やすこともできるぞ!!これでもかなり甘く、処分したのがわからないのかっ!?」
「いえ、十分です、校長先生!!娘は納得してます!」
「お父さん!?」
「馬鹿娘への温情を、ありがとうございます、校長先生!!」
「お母さん!?」





そう言って、赤ペコのように頭を下げ続ける両親。





(完全にやられた・・・・・!!)





渕上ルノア達に一杯食わされたと、心の中で強い敗北感を覚えるのだった。