生徒指導室には、すでに両親が到着していた。
「「凛!」」
「お父さん!?お母さん!?」
テーブルをはさんだソファーの席に、校長先生と向かい合わせで座っていた。
あまりにも早い両親との再会で思う。
(本当に、最初から私がカンニングをして、窃盗もしたと決めつけていたのね!?)
だから私に問い詰めるポーズをとって、その間に良心を学校に呼びつけたのか・・・!!
そう理解したら、それまで静まり返っていた心に怒りの灯がともる。
「お父さん!お母さん!私――――――――――!!」
「話は全部、ルノアちゃんから聞いたわよ!!」
「は!?ルノアちゃん??」
「渕上さんが、君のご両親にワンクッションいれてくれたんだよ。」
「校長先生!?」
言ったのは、同席していたあゆみが学園で1番偉い教師。
「カンニングと窃盗も問題だが―――――――友達の家に勉強会をするために泊まると嘘をついて、外泊までしていたとはね。」
「!?」
(やっべー!バレた!!)
「校長先生、関係者もそろいましたので、話しを進めましょう。」
私の背後から、途中で私に追いついき、私の肘をつかんで引きずってきた井谷が言う。
「菅原凛さんとは、教室で冷静に話し合いましたが、開き直って、カンニングと窃盗の罪を、菅原凛さんは認めませんでした。」
「体罰をしておいてよく、冷静にと嘘がつけますね!!」
「「体罰!?」」
私の言葉に両親が声をそろえる。
私のために、クソ担任に物申してくれるかと期待したが――――――
「凛!お前が悪いんだから、叱られて当然じゃないか!?」
「そうよ!井谷先生、申し訳ありませんでした!」
「ご両親はまともですね、菅原凛さん。」
(親ガチャ、失敗だろう・・・これ。)
両親は子供の味方をしてくれなかった。
「井谷先生、菅原凛さん、着席して下さい。」
「はい、校長。」
「わかりました・・・。」
その言葉で井谷は校長の隣に、私は両親の間に腰を下ろした。
席についてところで、校長が話を切り出した。


