彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「最低・・・!井谷先生は最低です!!」
「その言葉、そっくりそのまま返してあげる!!最低な生徒はお前だ、菅原凛!!カンニングをしただけでも大問題なのに、お前は窃盗もしているだろう!?」
「窃盗!?今度は、どんな冤罪を私につける気ですか!?」





井谷の目を見ながら言えば、相手は小馬鹿にした表情で私に言った。





「菅原、お前は入院していた時期があったわね!?」
「そうですよ!!ここにいる、クラスメートからのいじめが原因で、殺されかけたんですよ!!」
「被害者妄想もそれぐらいにしろ!!菅原お前、休んでいる間、授業ノートはどうしていた!?」
「どうとは!?」
「この場にいる全員はもちろん、他のクラスメートにも確認を取ったけど、誰も菅原凛にノートを貸したものはいないと言った!なのにお前は、授業内容をしっかり書き込んだノートを提出出来ている!!」
「!?それは―――――――!」





あの時は、ヤマトのノートを借りてその場をしのいでいた。





(この場合、ヤマトの名前を出してもいいのだろうか・・・!?)





「あのね、菅原凛さん!!公にしてこなかったけど、あの時期に、E~H組の生徒の間で、ノートの盗難が発生してるの!!」
「ノートの盗難!?」
「わが校では、1つの教科に対して、A~D組とE~H組で、2人の教科担任に分けて授業を教えているでしょう!?そうなると、先生によって教え方が違うから、ノートの書き方も変わってくる!!」
「それはそうですが―――――!」
「菅原凛!!お前が休んでいる間の分のノートの書き方が、A~D組を教えている教員の教え方ではなく、ノートの盗難が起きているE~H組を教えている教師のノートの書き方と同じなのはどういうことなのか、ここで説明し――――――――――!」
「――――――――匿名を条件に貸してもらったのです!!」





ヤマトの名前を出すか迷ったが、直感で、今切り札を使うべきじゃないと思った。
だから、説得力に欠けるとは思ったが、一か八かの話をした。