彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「!?」





神経を研ぎ澄ませていたせいか、すぐに異変に気付いた。





(教室が静かだ。)





いつもだったら、ギャーギャー!ぺちゃくちゃ!とうるさいのに、無音だった。





(何事?)





教室内には人がいる。
見渡せば、クラスメートは全員揃っている。
その際、全員が私を見ていることに気づく。
あの渕上ルノアさえ、だ。





(俺の顔に何がついてるってんだよ!?)





無表情でイラっとしながら、何気なく前を向いて固まった。
私の視線を釘付けにしたのは黒板。
黒板には――――――――――――







―1年B組の菅原凛は全教科をカンニングした!!―







と真っ赤なチョークでド派手に書かれていた。





(カンニングですって!?)

「どういうこと!?」

「いや、あたしらが聞きたいんだけど?」





そう言ってきたのは、渕上ルノアの右腕の難波さやか。



「これ見ろよ。」



そう言って難波がクラスメートの1人に合図すれば、授業で使われるパソコンを操作する。
それで、元々いつでも表示できるようになっていたのか、パソコンの画面が大画面で表示された。
そこに表示されたのは、ネットの知恵袋のページだった。



「これよ、物理の問題の解き方を聞いてる投稿だけど、今回出た物理のテストの問題の1つと同じじゃねぇか?」
「!?はい、確かに同じです。」
「それで問題なのは、問題の答えを教えてくれって投稿した時間なんだよ。」
「時間?」



そう言われて投稿時間に目をやれば――――――――





「これ!?テストの最中の時間、じゃないですか!?」
「そうだよ。偶然、夏美が見つけて、投稿時間がテスト中と同じだから変に思って、ルノアに報告してくれたんだよ。」
「夏美ちゃ・・・原田さんが、渕上さんに?」





思わず、元友達を見るが、何故かにらまれた。