(事件が起きたのはさっきよ!?なんでもう、噂になってるの!?)
――――――――――やっぱり・・・!
(後藤先生を襲って、私のいじめ記録ノートを奪ったのは、渕上ルノアの関係者で確定・・・!?)
考えてみれば、この数日・・・・・いじめられない代わりに、放課後は毎日尾行されていた。
(毎日尾行はまいていたけど、後藤先生の方はどうだったのだろう・・・!?)
自分達の悪事を隠滅するために、私にしたように、毎日後藤先生を尾行していたとすれば―――――――――
(つじつまが合う。)
以上のことから、導き出された答えは――――――
(後藤先生を襲って、私のいじめ記録ノートを奪ったのは、渕上ルノアの関係者だ!!)
犯人は、いじめの黒幕である渕上ルノア。
(犯人の服装はスーツ姿だと言っていたから、お金持ちの渕上が人を雇って、襲わせたに違いない。)
そうなってくると―――――――――
(お金で雇われた人が仕事として、いじめ記録ノートを奪ったのなら・・・計画的犯行というだけじゃなく、ノート自体、破棄されている可能性が高い。計画性があるなら、警察に捕まるような逃走経路や証拠は残していないはず・・・!!)
あのアマ!!
(小賢しい真似をしやがって!!)
後藤先生負傷の話で盛り上がる同級生の側を、無言の無表情で通り過ぎながら思う。
(凛道蓮と菅原凛の接点を持たせたくなかったけど――――――――もういいかな。)
いじめの記録ノートを奪うために、後藤先生にケガをさせただけでも許せないのに、その後藤先生を馬鹿にする噂を流させてる!
私だけなら我慢できるけど、第三者――――――私を助けようとしてくる人間にまで危害を加えるなんて我慢できない。
(やっちゃう?)
半年以上我慢したから、もういいよね?
(龍星軍4代目総長・凛道蓮を登場させて、渕上一派を全滅させるか?)
幸い、菅原凛が熱中症で救急搬送されたのを、龍星軍のごじゅうあらしヤマトが助けている『接点』がある。
龍星軍特攻隊長のごじゅうあらしヤマトから報告で、凛道蓮が渕上達の討伐を決めたという流れになるのは不自然じゃない。
(手順ふんで、正攻法でやろうかと思ったがやめるか?特攻かけて、不意打ちで凛道蓮を渕上ルノアのいじめ集団にぶつけるか?)
もうそれでもいいんじゃない?
(私、菅原凛は、もう十分我慢したよね?)
そう決意を固めながら、一歩、一歩、教室へと近づく私。
(龍星軍では代々、いじめをする奴は抹殺してきた。)
それは、凛道蓮の代でも変えるつもりはない。
(だったらもう、渕上ルノアとそのいじめっ子達をぶっ潰してしまおう!!)
そんな思いで、教室に足を踏み入れた時だった。


