「菅原さんって言ったかな?本当にイジメられてるの?というか、そもそもなんでイジメられてるの?」
「それは、いじめっ子の彼氏に宿題のノートを見せてたからです。」
「なにそれ?まさか君、人の彼氏を略奪しようとして、みんなから反発を買ったんじゃないの?」
「はあ!?なんで私が、飯塚アダムなんか好きになるんですか!?こっちは、嫌々宿題のノートを見せた挙句、それが気に入らないからって、理不尽な理由でいじめられ続けてるんですよ!?」
「あのさ~君が来る前に少し、後藤先生と船越さんの関係を聞いたけど、君、格闘技してたんだよ?」
「半年前にやめましたが、それがなにか?」
「普通、格闘技してる人をいじめたりしないでしょう?いじめっ子としたら、やり返されたら困るじゃん?単に、菅原さんがはれ者扱いされて、さけられてるだけじゃないの?」
「何を言い出すのですか!?そんなわけないです!!空手を習っていたこと、学校の同級生は知りません!」
「だとしてもさぁ~やられ続けて我慢できず、空手技の一つでも食らわせるんじゃないかなぁ~普通の感覚なら?」
「な!?」
「長山先輩!!帯保有者が、一般人に手を出すと、帯保有者が悪くなくても悪者扱いされるんですよ!?彼女は我慢したんじゃないですか!?」
「え?菅原さん、黒帯とか持ってるの?帯、何色?」
「え・・・?いえ・・・持ってませんが・・・・」
「あれ?だったら、反撃できるじゃーん?いじめられたいじめられたって言うけど、いじめられる側に、今回は問題があったんじゃないの?同級生の彼氏を略奪しようとしたとかでさ~」
ブチ!!
「ふっざけないで下さい!!私は他に好きな人がいます!!その方一筋です!!不良でクズの飯塚アダムなんか、お願いされても好きになりません!!」
菅原凛としては、久々に激怒すれば、肩をすくめながら長山という警官は言う。


