彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「あ・・・。」

(船越師範!!)





階段の側の通路に立っており、彼女もまた、腕組みしながら私を見ていた。
目が合うと、パチン!とウィンクして、回れ右をした。





(え!?なにそれ!?)





そう思っている間に、船越師範はさっさとその場から立ち去ってしまう。





(そうだった!円城寺君だけじゃなかった!困った問題!!)





バトルロワイヤルイベントで発生した、私にとって不都合な2つの問題。





(円城寺君とのバトルも困るけど、今後どんな顔して船越師範に会えばいいの!?)





思わず瑞希お兄ちゃんの方を見れば、凛々しい表情でうなずいて下さった。





(カッコイイ!素敵!エモい笑顔!!大好き!!愛して――――――――って、そうだけど、そうじゃない!!)





〈それではこれをもちまして、本日のイベントは終了となります!御観覧、ありがとうございましたー♪〉





1人で悶々と考えている間に、バトルロワイヤルのイベント終了の宣言がなされたのだった。





〔★凛は気持ち的に、置いてきぼりを食らった★〕











~いじめも、手合わせ上等!?凛よ、試練を乗り越えろ!!~完~