「あ・・・。」
(船越師範!!)
階段の側の通路に立っており、彼女もまた、腕組みしながら私を見ていた。
目が合うと、パチン!とウィンクして、回れ右をした。
(え!?なにそれ!?)
そう思っている間に、船越師範はさっさとその場から立ち去ってしまう。
(そうだった!円城寺君だけじゃなかった!困った問題!!)
バトルロワイヤルイベントで発生した、私にとって不都合な2つの問題。
(円城寺君とのバトルも困るけど、今後どんな顔して船越師範に会えばいいの!?)
思わず瑞希お兄ちゃんの方を見れば、凛々しい表情でうなずいて下さった。
(カッコイイ!素敵!エモい笑顔!!大好き!!愛して――――――――って、そうだけど、そうじゃない!!)
〈それではこれをもちまして、本日のイベントは終了となります!御観覧、ありがとうございましたー♪〉
1人で悶々と考えている間に、バトルロワイヤルのイベント終了の宣言がなされたのだった。
〔★凛は気持ち的に、置いてきぼりを食らった★〕
~いじめも、手合わせ上等!?凛よ、試練を乗り越えろ!!~完~


