彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)





「よっしゃー!勝ったー!!よっしゃー!!」
「え~~~~!?今日の俺、運悪すぎ系―!!」
「じゃあ、可児君、どうぞ。」
「あざっす!!あ!?失礼しました!思わず手を握ってしまいました!」




カップを手渡せば、カップを持っている私の手の上に自分の手を重ねる可児君。




「な!?テメー凛先輩に気やすく触るなや!!」
「ははは!今のは事故だからいいんだよ!そうっすよね、凛さん!?」
「あ、うん・・・そうだね・・。」

(ワザとのようにも見えたけど・・・面倒だから追及するのはやめておこう。)




〔★凛は可児の行為に目をつぶった★〕




「うわーん!リンリン、最後になったちーちゃんに優しくドリンク渡してー!!」
「え?優しくですか?」
「優しくしてくれなきゃ受け取れなーい!!」
「うーん・・・わかりましたから、とりあえず、受け取って下さい。」
「凛さんの手に自分の手を重ねるなよ!!?」
「監視してるからな、先輩よ!!?」
「くっ・・・!」




可児君と雷太の言葉を受け、普通に受け取るちーちゃん。
そんな友達に私は――――――――





「瑞希お兄ちゃんのドリンクを、味わって飲んで下さいね?よしよし。」





右手をちーちゃんの頭にのせて、なでなでして優しくする。





「「な、なんだと!!?」」
「リンリ―――――――――――――――ン♪」





ちーちゃんをなでたことで、声をそろえて叫ぶ可児君と雷太。



「だから、リンリン大好き~♪」
「ちょ!?瑞希お兄ちゃんのドリンクがこぼれるから、抱き着かないで下さい!!」



優しくと言われたので頭をなでてみたら、片手で器用に私に抱き着いてくるちーちゃん。
せっかく瑞希お兄ちゃんが作って下さった『カッフェ・ドルゾ』がこぼれないか、気が気ではない私。



「あんなのありかよ!?ずりーじゃんか!!」
「おのれ・・・まさかあんな優しさを示して下さるとわかってれば、負けていたものを・・・!」



一方で、ちーちゃんより先に受け取ったはずの雷太と可児君はなぜかキレていた。



〔★凛の優しさ、雷太と可児の嫉妬をあおった★〕