逃げ腰の案内人から、リングの側に行けるのはセコンド役の2人だけだと言われた。
話し合いの結果、カンナさんと秀君がセコンドにつくことになった。
他のメンバー・・・私や瑞希お兄ちゃん達みんなは、用意された観戦席で、円城寺君を見守ることとなった。
「大河、応援してるからな!?」
「押忍!!瑞希さん!!勝利を必ず、瑞希さんに捧げます!!」
「俺のことばっか考えてねぇで、どう戦うか考えろっての!」
「瑞希さん言ったじゃないっすか!いつも通りのケンカしろって!!俺はいつも瑞希さんをリスペクトイメージして戦ってるんすよ!?」
「はははは!そりゃ、悪かったな。しっかり、俺のこと思ってくれよ~?」
「もちろんです♪」
(ムカつく・・・!!)
瑞希お兄ちゃんが、すごく優しいのはわかるけど、ちょっと甘々すぎない?
円城寺君も円城寺君で、締まりのないだらしない顔しちゃって・・・イラっとするわ!!
〔★それは普段、大河が凛に感じている事である★〕
「それじゃあ大河、行ってこい!!」
「押忍!行ってきます!!瑞希さん!!」
瑞希お兄ちゃんの言葉に、子供のように笑うと、ご機嫌な足取りで、カンナさんと秀君を従えて行ってしまう円城寺君。
「今の大河なら絶対に勝てる。凛もそう思うよな?」
「・・・瑞希お兄ちゃんがそう思うなら、そうだと思いますよ。」
「だよなー!?心配するのは杞憂だよな!」
ははは!と、笑う姿に何とも言えない気持ちになる。
「あ、あの~それじゃあ、みなさんをお席にご案内しますので~ついて――――――」
「ついてくからさっさとしろ!!」
「は、はい!凛道蓮さん!!」
やけに私におびえる案内役の誘導で、観客席へと移動する私達。
案内役のすぐ後ろを、先輩である瑞希お兄ちゃん達初代メンバーが歩き、その後ろを私達現役メンバーと凛道ガールがついて行く。
客席に向かう道中、瑞希お兄ちゃんは終始笑顔だった。


