彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「お嬢ちゃんお疲れちゃん!」
「お疲れちゃん、女子高生ちゃん!」
「本日もありがとうございます、タカさん、トモさん。」





いつも通り、運転席と助手席には、走り屋のタカ&トモさんがいる。





「今日も違う車なんですね。」
「そうなんだよ、お嬢ちゃん♪この車は俺の車♪」
「タカのコレクションなんだ。」
「そうでしたか。素敵なお車ですね。」
「ありがとうー♪車のことなら何でも、俺に聞いてね!」
「おいおい、そこは俺らに聞いて、だろう?」
「いっけねー!」



それで車内に笑い声が響き渡る。
こういう明るい空気、いいな。





「愛弟子、いじめっ子達の様子はどうだい?」
「それが・・・動きがないです。無視するだけで、まったくイジメてこなくなりました。」
「そうかい・・・。」





私の報告にしかめっ面をする船越師範。





「向こうさんも悪知恵が働くみたいだから、今は動かないでいるのだろうね。とはいえ愛弟子、油断だけはするんじゃないよ!誰が敵になるかわからないからね!?」
「わかりました、船越師範。」
「気を抜くんじゃないよ!?それで?今日はどのあたりで降ろせばいい?」
「あ・・・えーと・・・スタバで降ろしてほしくて。」
「学校の近くのかい??」

「いえ・・・」

(ヤマトの家の近くのスタバなんだよね~)

「場所、説明するので、そこまでお願いしていいですか?」
「「もちろん、いいともー♪」」
「なんだい、行きつけの店かい?」
「そ、そうなんです~」

ヤマトの家に近いってだけで、入ったことはないんだけどな。


(コーヒーなら、スタバじゃなくて、瑞希お兄ちゃんのコーヒーでしょう♪)





などという本音を隠し、笑顔で希望のスタバのお店を伝える。
タカさんが運転する車は、私の指定したお店へと車を走らせるのだった。