「凛たん、よろしくねー♪」
「はい、凛ちゃん、モニカちゃんのカップ♪」
「落とすなよ、凛道。」
「わははは!」
「はい、ありがとうございます、みなさん。」
カップを回収して瑞希お兄ちゃんがいるキッチンに戻れば、円城寺君達の分の『カッフェ・ドルゾ』入りカップを、瑞希お兄ちゃんがトレーに乗せているところだった。
「瑞希お兄ちゃん、お代わり分、回収完了です!」
「ごくろー」
「それ、持って行きましょうか?」
「いや、俺が持って行く。凛は、お代わりを用意して持って行ってくれ。」
「わかりました。」
何気ないやり取りだけど、瑞希お兄ちゃんを独り占めに出来てる子の漢字がいいんだよねー♪
円城寺君がメンチを切ってくるけど、それに優越感を覚える悪い私♪
〔★大河が怒るほど、凛は浮かれていく★〕
作りたての『カッフェ・ドルゾ』を順番に配っていく瑞希お兄ちゃん。
「ほら、高千穂。」
「真田先輩、あざっす!」
「吾妻。」
「すんません、真田先輩!」
「長谷部。」
「あざっす!真田先輩!」
好きな人を横目に見ながら、私も先輩から順番に渡していく。
「どうぞ、烈司さん。」
「ありがとう、凛たん♪」
「どうぞ、モニカちゃん。」
「ありがと~凛ちゃんにお礼のチュー♪」
そう言って、さっきとは反対の左ほおにキスするモニカちゃん。
途端に、背筋に悪寒が走った。
「良いご身分だなぁ~凛・・・・・!?」
「ひゃ!?カンナさん!?」
(いつの間に、背後に回ったの!?)
振り返れば、メンチを切ながら私を見る鬼姫がいた。
「なに普通の面して、モニカ先輩のキスを受けてんだスケベやろう・・・!昔は、大慌てして照れてたくせに、最近は慣れたから余裕ですってかぁー・・・!?」
「ちょ、近い近い!!距離が近い!!トレーに乗ったカップがこぼれます!!」
「やだぁ~高千穂ちゃんてば、嫉妬ぉ~!?かぁわいいー♪」
「そ、そんなんじゃないっすよ、モニカ先輩!!」
「そうっすよ!!カンナはりんどーに嫉妬なんかしてないっすよ!!」
「とりあえず、2人とも座れ。凛道、早く俺の分の『カッフェ・ドルゾ』を持って来い。ぬるくなる。」
「「す、すんません、獅子島先輩!!」」
「あ、ごめんなさい、獅子島さん!どうぞ!」
「ふむ・・・ぬるくはなってないな。」
獅子島さんが声掛けしてくれたおかげで、自分の席に戻るカンナさんと悠斗君。


