「残りわずかな時間をって言って許可したの、オメーだろう、メテオ?」
「俺は長政だけに言ったんだ!!全員分の撮影してたら、紹介する時間が無くなるだろう!?」
「紹介、ですか?」
思わず聞き返せば、肩で息をしていた催馬楽メテオが、呼吸を整えながら言った。
「そうだ!!今回のイベントの出資者も来てるんだぜ?」
「催馬楽君、西岸高校の人って、暇なの?今、テスト期間中じゃなかったっけ?」
「真顔で優等生みたいなこと言うんじゃねぇーよ、凛道蓮!遅くなったが、紹介するぜ!!ヘイ、カモン!ハニー!!」
コツ、コツ、コツ。
催馬楽メテオの合図に合わせ、靴音が鳴り響く。
ずいぶん高いヒールをはいてるんだと思って音のする方を見て、思わず叫んでいた。
「九条アキナ、さん!?」
黒色のモコモコした生地の、露質の高いミニスカのワンピースに、黒の高いヒールをはいた、二代目龍星軍総長の愛した女性がそこにいた。
「アキナ!?」
「お前・・・。」
「九条ちゃん!?」
「九条アキナ・・・。」
「わはははははは!!こりゃあ~面白くなりそうだな~!」
九条アキナの登場に、瑞希お兄ちゃんをはじめとした初代の先輩の顔色が変わる。
それとは対照的に、終始笑顔の九条アキナ。
そんな彼女の側に、さっそうと駆け寄る催馬楽メテオ。
そして、九条アキナの肩を抱きながら西岸高校の番長は言った。
「紹介するぜ!今回のイベントの出資者にして、俺の彼女の九条アキナちゃんだ♪」
「は!?彼女!?」
催馬楽メテオの紹介に、ギョッとして聞き返せば、『彼女』と呼ばれた女性は会釈をする
その第一声は、
「『はじめまして』、凛道蓮君。」
凛道蓮と初対面だという言葉。
「は・・・はじめましてって!?」
何回も会ってるでしょう!?
(ファーストコンタクトの時なんか、焼き殺そうとしましたよね!?)
そう言いたいのを我慢して、目だけで瑞希お兄ちゃん達を見る。
表情はともかく、みんな目が笑ってなかった。
(あ・・・キレてる。)
「あっきれたぜ!!」
「カンナさん!?」
静かにキレている瑞希お兄ちゃん達初代とは別に、不快感をあらわにしながら言ったのは、龍星軍親衛隊長の高千穂カンナさん。


