「ここがバトルロワイヤルと凛道蓮とのタイマンのために俺が用意した会場だ、ジャック・フロスト!」
「催馬楽君。」
ドヤ顔で言うと、私を指さしながら言った。
「バトルロワイアルで勝ったあかつきには、約束通り、幡随院長政を西岸高校に転校してもらい、俺の相棒になってもらう!」
「はあ!?なんでテメーが勝つ前提で話し進めてんだコラ!?勝つのは俺に決まってんだろう!?」
「ウェイウェイウェイ!たいがっちの言う通り、勝つのは円城寺大河になる系~!」
「ははははは!長政!今日は大目に見るが、せいぜい、凛道蓮との残りわずかな時間を楽しむんだな!!」
「リンリン♪あのリングをバッグに自撮りしよう~♪」
「って!俺の前でいちゃつくなよ長政!!」
「真田先ぱぁぃ~ちーちゃんはリンリンと密着ツーションするからぁ~リンリンから離れて下さーい♪」
「・・・ああ、いいぜ。」
少しの間があってから、ニコッと笑って私から離れる好きな人。
しかし――――――――――
「次は俺と、密着ツーションと撮ろうな、凛?」
ワシャワシャ。
「え!?」
離れ際に、最高の笑顔を私に向けながら、私の頭をなでる瑞希お兄ちゃん。
「いやか?」
「ぜひお願いします!!」
目をハートにしながらお願いすれば、背後から声が上がった。


