「つーことだから!二度と、俺の長政に、手を出すんじゃねぇーぞ!」
額にチューした頭を抱き寄せ、ちーちゃんの頭の上に私の頭を置きながら伝える。
それでちーちゃんは、前のめりのきつそうな姿勢になったが、表情は―――――――――
「鬼ヤバぁぁぁぁ~~~~・・・・・♪」
表情は・・・表情・・・・うん・・・・見るからに、きつい表情に見えるな。
〔★凛から長政への額キッス、長政は惚けている★〕
ぽわーんとした表情のチャラ男だったが、すぐにいつものウェイ!な表情に戻ると、満面の笑みで私の背中に両手を回す。
「即抱いてぇ♪鬼大好きぃ~♪」
「いや、今抱いてるでしょう?」
「正しくは、抱き寄せてる、でしょう♪そういう塩対応も大好きぃ~♪ガチリンリン、愛しいぃ~♪」
「ちーちゃん、そろそろ離れて。」
「マジ大好きリンリン♪リンリンはちーちゃんのこと、愛してる~!?」
「僕は真田瑞希様を愛してる。」
「もぉ~♪ちーちゃんにやきもち焼かせる作戦だなぁ~!?そんなところも愛してるー♪」
「すみません、本当にそろそろ離れて下さい、幡随院長政さん。」
「リンリン、リンリンはちーちゃんのこと愛してる!?ちーちゃんのこと愛してるよね!?」
「なんですか、急に。」
「愛してるって言ってくれなきゃ、離れなーい♪」
「はいはい、ちーちゃんを相棒として愛してますよ。」
「ですよねぇー♪ちーちゃんもだよぉ♪お返しのチュー♪」
そういうなり、私の額にチュ♪とキスしてきたチャラ男。
「ちょ!?なにするんですか!?」
「えへへへ・・・♪だってちーちゃんも・・・リンリンが大好きなんだもん・・・♪」
「僕は真田瑞希様が大好きなんです!」
「知ってるから!それでもいいから――――――――ちーちゃんは、リンリンを愛でるの♪」
「ちーちゃん、あのね――――――――――」
「いつまで茶番やってんだゴラ!!!」
ゴン!!
「痛い!?」
背後から、そんな声と共に、頭にげんこつを落とされた。
声で、相手が誰だかわかったので、すぐにクレームを入れた。


