「やめねぇーか、モニカ!凛がつぶれるだろう!」
「力加減は出来てるわよっ!本当に心配だったんだからっ!」
「わかったから、とにかく放せ!総長命令だ!」
「もぉ~!みーちゃんのいけずぅー!」
総長命令が出たこともあり、私に頬にチュ♪とキスしてから解放してくれたモニカちゃん。
(ああ、やっと自由になれた・・・!)
フラフラしていれば、そんな私の肩を瑞希お兄ちゃんが抱き寄せてくれた。
「大丈夫か、凛?」
「は、はい!(瑞希お兄ちゃんが肩を抱いてくれているので)平気です!」
「ならいいけどよ。とりあえず、回収したスマホとビデオとかは、使えそうなネタはこっちでスクションしてから送り返すぞ。着払いで。いいな、オメーら?」
「「「りょーかい♪」」」
「わははははははは!」
「うははははは!!返していいんでっか!?」
「襲撃犯の中には外人もいる。そいつの親が怒鳴りこんできたら、人権団体も出てきてめんどくせー」
「それもそうですわね。最近じゃ、悪事を働いているのに、悪事を働いていないと捏造してかばう、人権団体もいるぐらいですから。」
「え!?証拠隠滅しちゃう団体いるんですか!?」
「瑠華ちゃんの言う通りだぞ、凛。これからは、敵は日本人だけじゃなく、悪質外人も相手にしていかなきゃいけない時代だ。外国人だから、移民だからっていう免罪符使って、我が物顔で日本の領土荒らす馬鹿が増えてきてる。いずれ――――――いやでも、そういうやつらとケンカしなきゃいけなくなるから、そのつもりでいろよ。」
「イヤな時代になりましたね・・・。」
日本人だけでも困るのに、言葉もままならない凶暴な外人を相手にする時が来るかもしれないという現実に、自然とため息が出る私。
そんな私をねぎらうように、肩を抱き寄せて頭ナデナデをしてくれる瑞希お兄ちゃんだった。
~楽しいに危険はつきもの!?ロックオンされた凛!!~完~


