彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「こいつらは全員、西岸の奴らだ。」
「西岸高校の生徒ですか?なぜわかったのですか?」
「襲撃の仕方が、俺が現役だった頃と同じなんだよ。あの時は、消火器じゃなくて、モニカが菓子を作るために買った、小麦粉叩きつけたけどな。」
「おーおー懐かしいな。まとめ買いしてたから、敵さん真っ白になったよな?」
「ああ。しかもモニカの奴、しっかり、小麦粉代金回収したよなぁ~」
「あの~瑞希お兄ちゃん、タイミングよく登場して下さいましたが、良く僕らの居場所がわかりましたね?あと、お仕事の方はどうされたのですか?」
「烈司から、西岸ぽいのが尾行してるってLINEがきたから、早退させてもらった。代わりにしばらく残業連勤するから、凛に会えない。」
「何してくれとんじゃわれ!!」

ヒュン!バキッ!!

「ぐは!?」





瑞希お兄ちゃんが私に会えなくなった結果に、怒りを込めて西岸の襲撃のリーダーをトンファーで殴りつけた。





〔★世間では八つ当たりともいう★〕





「いつから襲う計画立ててた!?」

ヒュン!バキッ!!

「あぐ!?」




「催馬楽の命令か!?」

ヒュン!バキッ!!

「げお!?」




「どういう条件で襲撃に同意した!?」

ヒュン!バキッ!!

「ぎゃん!?ま、待ってくれ!言うから、殴らないでくれ!」




「さっさと言え!!」

ヒュン!バキッ!!

「痛い!?だ、だから~催馬楽さんから凛道蓮に会った日から、話を持ち掛けられてて~参加すれば、1人5万の前金で、成功すれば10万くれるって約束で、参加したんだよ!!」

「へぇ~15万とは・・・・安かったな・・・!!?」

(15万のために、私は瑞希お兄ちゃんとしばらく会えないのかよ・・・!!?)

烈司さんが抑えてくれてるので、殴りやすい。

もう一撃入れようとトンファーを振り上げたら、その手をつかまれた。





「それぐれーにしとけ。」
「瑞希お兄ちゃん。」
「いじめはダメだ。スマホ類は全部没収した。こんなとこに長居は無用だ。」
「・・・わかりました。」





好きな人にそう言われては、これ以上の制裁は出来ない。