彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「瑞希~こいつを、〆た方が話が早いぞ~!烈司さんの勘だと、こいつがこのメンバーのリーダー♪」
「烈司。」
「烈司さん!?」





ヘビースモーカーが連れてきたのは、ドレッドヘアの男。
うつむいているが、その瞳は反抗的に輝いていた。
なので、瑞希お兄ちゃんが接触して、何かあっては困るので、私が口を開いた。





「君がこのグループを率いているリーダーですか?」
「・・・。」





相手はにらむだけで答えない。





(聞くだけじゃダメか・・・)





そう判断したので、四代目流のやり方を実行することにした。





「君がこのグループを率いているリーダーですか?」

ゲシ!!

「ぎゃあああああああ!?」
「凛たん!?」
「凛!?」
「あら~りっちゃんたら!」
「うははははは!!金玉蹴り上げよった!」





〔★凛は男の弱点を攻撃した★〕





「うおおおおお!こ、この!よくも・・・!!」





股間を両手で抑えながら、にらんでくる敵。





「4代目の質問に答えろや。」





そんな敵を、烈司さんが羽交い絞めにすれば、ドレッドヘアの表情が青ざめる。





「そ・・・そうだよ!」
「へぇーどちら様ですか?」
「お前が!!にらんできたから、いたぶろうとしただけだ!」
「いや、僕は瑠華さんしか見てませんから。てか、尾行までしておいて、そんな理由で納得すると思ってるのですか?」
「悪かったよ!謝ればいいんだろう!?てか、スマホ返してくれよ!」
「反省の色なし・・・ですね。」
ハアーとため息をついてから、私は瑞希お兄ちゃんに聞いた。
「瑞希お兄ちゃん、こいつらが誰か、死ってそうな口ぶりだったように、お見受けできたのですが?」
「まぁな。」





私の問いに、大きくため息をついてから教えてくれた。