彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「凛に後れを取るな!やるぜ、野郎共!」
「OK~!」
「うははははは!!」
「女もやりますわ、瑞希お兄様♪そーれ♪」





声高らかに瑠華さんは言うと、撮影をしている敵達に、消火器の駅を噴射した。





ブシュ―!!

「うわ!?やめろ!」
「スマホ壊れる!!」
「カメラがダメになる!!」
「うははははは!!なったらええねん!!」

メキッ!

「ぎゃあああ!?」





消火器を噴射しながら、文句を言う敵の顔面を握りつぶすヤマト。





メキッ!

「うげ!?」



メキッ!

「ぎゃ!?」



メキッ!

「がっ!?」





素早いヤマトの動きと瞬殺攻撃で、あっという間に、撮影している敵の半分が使い物にならなくなった。





「ヤマトと瑠華ちゃん、撮影班つぶし任せた!追加でこれ使って!」





そう言いながら、カラになった瑠華さんの消火器を、新しい消火器と交換する瑞希お兄ちゃん。





「ありがとう、瑞希お兄様♪」
「アイヤー!余計なことするナ!」
「うっせ!指図すんなチャイナ!!」

ドゴン!!

「げぼ!?」





角材を振りかざす外人と思われる敵に、瑞希お兄ちゃんのこぶしがさく裂する。
それで、その場に崩れ落ちる外人らしい敵。





「いいねぇ~瑞希♪烈司さんも負けてらんない♪」





そう言って、烈司さんはニヒルに笑うと、消火液まみれになってるマスクを取っている敵に近づく。





「!?く、くるんじゃねぇ!」

ブン!





バットを烈司さんに向けてきたが――――――――





ガキン!


「残念♪空振り♪」





カラになった消火器でバットを防ぐと―――――――――





「ねんねしな。クソガキ。」

ブーン!

ゴン!

「ぐわ!?」





消火器を、敵の脳天に垂直におろした。





〔★良い子は真似しちゃダメだよ★〕