「凛!使い方はわかるよな!?」
「は、はい!学校で習いましたので~」
「ならいいな!せーので、噴射するぞ!?」
「応よ!」
「はーい♪」
「うははははは!!」
「わかり―――――――」
「顔狙えよ!!せーの!!」
私が返事を言い切る前に合図が出た。
ブシュ―!!
ブシュ―!!
ブシュ―!!
ブシュ―!!
ブシュ―!!
ピンを引き抜けば、白い霧が勢いよく発射された。
これに敵達は――――――――――
「ぐあああああ!?マジかこいつら!?」
「人間に消火器向けやがった!?」
「くそ!!消火器の勢いが強くて近づけねぇー!!」
やっと声を、悲鳴を上げた。
瑞希お兄ちゃんの指示通り、敵達の顔めがけて消火器の口を向けた。
サングラスをみんなしてるので、効果があるか心配だったけど、驚きを与えるのには十分だったと思う。
「うわ!?マスクが顔に張り付く!!」
「イキデキナイヨ!!」
「ニホンジンサイテイ!!」
「ボケが!!闇討ちしかける外人の方が最低なんだよっ!!」
「ブチコロス!!」
片言の日本語でそう言うと、瑞希お兄ちゃんへバッドを振りかざしてきた外人らしい敵。
「瑞希お兄ちゃん危ない!!」
「おい!?」
ガキン!!
瑞希お兄ちゃんを押しのけ、利き手に持つトンファーでバッドを受け止める。
「俺のお兄ちゃんに何しやがるっ!!」
ダン!
「ぎゃん!?」
怒りを込めて相手の足を踏み、そのまま踏み込んで、反対のトンファーで敵の顔面を横殴りした。
バキッ!!
「ぐはあ!?」
私の攻撃はクリーンヒット。
「ロナヒ、ヤラレタ!」
「ユルサナイ!」
「コロセ!!」
「――――――上等だ!!」
トンファーを構え直し、向かってくる敵達を打ちのめす。
ヒュン!
バシ!
「うあ!?」
ヒュン!
バシ!
「おご!?」
ヒュン!
バシ!
「おええええ!?」
次々に、地面へと敵を転がしていく私。
それを見て、瑞希お兄ちゃんはご機嫌になった。


