「私、ガムでいいよ！キシリトールガム！」
「それじゃあ、小腹が満たせないだろう！？」
「もしかして凛、今夜はあまりお腹が減りそうにないの？」
「えーと、それはその時間にならないとわからないけど～気分を変えるなら、ガムがいいかなぁーと思って！ほら！！ガムをかむと、脳への血行が良くなって、集中力上がるし、眠気防止になるじゃん！？」
「そうなのか！？」
「さすがね、凛！そこまでしっかり調べてるなんて！それでキシリトール味のガムにすれば、たくさん食べても太らないわね！」
「おい、凛が太る太らないを気にしてる場合か！？腹ペコで勉強させても、意味がないんだぞ！？凛は本当にガムだけで良いのか！？」
「だから、ご飯食べてる時に、夜食の話をされても、答えようがないよお父さん・・・。」
「あ、それもそうか！じゃあガムは決定として～それだけじゃ足りないから、お父さんがおにぎりを作ろう！それでいいな！？」
「うん、ありがとう、お父さん！」
「あらあら、や～～～っと、大黒柱様が夜食の用意をしてくれるのねぇー？」
「なんだその言い方は！？こっちは睡眠時間を削って、凛の夜食を用意しようと言ってんだぞ！？」
「なによ、偉そうに！それぐらい協力してくれなきゃ困るわよ！凛をあゆみが丘学園に入れたのは、将来いい仕事につけるようにするためよ！親が協力して当然じゃない！」
「その言い方だと、俺が協力してないみたいだぞ！？」
「自覚がないのかぁ～」
「なんだと！？」
「やめて、お父さん、お母さん！私のことでケンカしないで！」



再び始まった喧嘩を止めるため、私は言葉を発した。