「すみません、烈司さん・・・気づきませんでした。」
「気にしない♪気にしない♪」
「ヤマト、瑠華さん、よく気づきましたね。」
「うははははは!!龍星軍になってから身に着けた技や!」
「あたしは、昔から、人に見られることが多いからね。」
ニコニコしながら言う全員に、何とも言えない気分になる。
急いで私も気配をさぐる。
(――――――――――うわ。マジだ。何人か、ついてきてる。)
平静を装いながら、視線を烈司さんに向かる。
これでアマイマスクの男前は、歩幅を私へとあわせ、横へと移動してくる。
「凛たん、わかるよな?」
「はい・・・。このまま、単車のところに戻っても、待ち伏せされている可能性があります。最悪、僕らの単車に細工されてるかもしれません。」
「その読みは合格♪だったら、この場合、どうする?」
「・・・人気のないところに誘導して、一気にケリをつけます。」
「正解。それじゃあ、行こうか~」
その言葉を合図に、バイクを止めている駐輪場とは違う方向へ向かう私達。
黒い影たちも、それにしたがってついてくる。
それで、尾行は続いていると再確認しながら、人通りと街灯の少ない道へと進んでいく。
ある程度、隠れる場所がなくなってくると、気配を探るのが苦手な人でも、後ろから誰かがついてくるのがわかった。
「凛たん。」
「・・・はい。」
烈司さんにうながされたこともあり、私は立ち止まる。
みんなも立ち止まってくれたが、ついてきている連中も立ち止まる。
もう確認する必要はない。
だから声を上げた。


