彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




「あの・・・僕との身長差を考えれば、この姿勢で歩くはつらくないですか、瑠華さん?」



背は瑠華さんの方が高い。
そのことを指摘して低い身長の私が言えば、クスッと年上のお姉さんは笑った。





「大事なのは、愛情の差を縮める事よ。これからあたしとりっちゃんが、親密になって行けばいいわ。」

「あのー・・・・」

龍志さんのことはもういのですか?





そう聞きかけて、口を閉ざす。





(てっきり瑠華さんは、今でも龍志さんが本命で、凛道蓮と仲良くするのは友達としてだと思ってたけど―――――)





どうなんだろう?





「瑠華さん、僕のこと・・・好きなのですか?」





『異性として』を、頭につけることができなかった。
そんな私に、頬を摺り寄せながら瑠華さんはつぶやく。





「当たり前じゃない。りっちゃんは、あたしを助けてくれた恩人。特別に思っているに、決まってるでしょう・・・。」

「・・・そうですか・・・。」



(なんか・・・はっきりとしない言い方だな・・・。)





それが、鳴海瑠華という人かもしれない。





そう思った時だった。





「うははははは!!凛、凛、りーん!」





にぎやかな男が口を開いた。





「どうしました、ヤマト?」
「気づいとる!?」
「は?」
「烈司はーん!」
「こういう時は、小声で確認を取れ、ラジオ。まあ・・・凛たんの方は、気づいてないみたいだな。」
「あら、あたしは気づいてますよ。」
「え?みなさん、何の話してるのですか?」

「「「今、尾行されてるって話。」」」

「!?」





小声で、声をそろえて言う3人に、甘えん坊の弟モードから漢モードにスイッチが入る。