「あの・・・僕との身長差を考えれば、この姿勢で歩くはつらくないですか、瑠華さん?」
背は瑠華さんの方が高い。
そのことを指摘して低い身長の私が言えば、クスッと年上のお姉さんは笑った。
「大事なのは、愛情の差を縮める事よ。これからあたしとりっちゃんが、親密になって行けばいいわ。」
「あのー・・・・」
龍志さんのことはもういのですか?
そう聞きかけて、口を閉ざす。
(てっきり瑠華さんは、今でも龍志さんが本命で、凛道蓮と仲良くするのは友達としてだと思ってたけど―――――)
どうなんだろう?
「瑠華さん、僕のこと・・・好きなのですか?」
『異性として』を、頭につけることができなかった。
そんな私に、頬を摺り寄せながら瑠華さんはつぶやく。
「当たり前じゃない。りっちゃんは、あたしを助けてくれた恩人。特別に思っているに、決まってるでしょう・・・。」
「・・・そうですか・・・。」
(なんか・・・はっきりとしない言い方だな・・・。)
それが、鳴海瑠華という人かもしれない。
そう思った時だった。
「うははははは!!凛、凛、りーん!」
にぎやかな男が口を開いた。
「どうしました、ヤマト?」
「気づいとる!?」
「は?」
「烈司はーん!」
「こういう時は、小声で確認を取れ、ラジオ。まあ・・・凛たんの方は、気づいてないみたいだな。」
「あら、あたしは気づいてますよ。」
「え?みなさん、何の話してるのですか?」
「「「今、尾行されてるって話。」」」
「!?」
小声で、声をそろえて言う3人に、甘えん坊の弟モードから漢モードにスイッチが入る。


