彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






瑞希お兄ちゃんが、私達のオーダー品を残して去ってからは、たわいない世間話を4人でした。
私は聞き役に達するふりをして、瑞希お兄ちゃんを観察していた。
瑞希お兄ちゃんはすごく礼儀正しくて、真面目にお仕事しているのが伝わってくる動きをしていた。
『Felicita(フェリチータ)』で働いている時と、ほとんど変わらない。
ただ、雑用的な仕事をしているのが目立って見えた。





(もしかして修行中の身だから、まだメインのお仕事は任されていないのかな・・・?)





退出した客のテーブルを丁寧に片づけている姿を見ながら思う。



「さーて、凛たん。これくらいにしようか?」
「え?烈司さん?」
「瑞希のコーヒーも飲めたことだし、俺らは引き上げようぜ。」
「え!?瑞希お兄ちゃんのお仕事が終わるまで、待つのではないのですか!?」
「コーヒーセット1つで、何時間もねばれないだろう?」
「だったら、追加で注文をします!お金は自分で払うのですから!」
「瑠華ちゃんの帰りが遅くなったら、保護者のお姉さんが心配するとは思わないかな?」

「あ!?」

しまったー!

言われてみれば、そうだわ!!

「りっちゃん、瑠華さんを家まで送ってくれる?」

「・・・わかりました。」

ちくしょう!

こんなことなら、1人で来ればよかった!!



後悔してる間にも、烈司さんはさっさと伝票を持って立ち上がる。
粘りたい気持ちはあったけど――――――――



「烈司、凛を連れて帰ってくれるのか?」
「まぁな。瑞希、仕事頑張れよ。」
「わーってるって!凛、また後でな!」
「はい♪」



近寄ってきた瑞希お兄ちゃんに、笑顔でそう言われてしまえば、YESと答えるしかない。





「凛、ちゃんと瑠華ちゃんを送り届けるんだぞ?いいな?」
「はい♪かしこまりましたー♪」





念押しをしながら頭をなでられ、もはや従う以外ないでしょう♪





〔★凛は瑞希の言いなりだった★〕