彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「あの、烈司さん!」
「ん?なぁーにー?」
「瑞希お兄ちゃん・・・こちらではまだ、コーヒーを作らせてもらえない立場なのですか・・・?」
「種類にもよる♪」
「ええ!?どうしよう!僕、瑞希お兄ちゃんにご迷惑かけてしまったのでは!?」
「大丈夫、大丈夫!お店の人は、コーヒーカフェ・トミー・リー・ジョーンズのスタッフ一同、凛たんが悲しむようなことはしない。」
「そんな確信がどこにあ―――――――――!?」
「見てごらん、凛たん♪みんな優しいまなざしで凛たんを見てるよ♪」
「へ?」





そう言われ、視線を店内に向ければ――――――





「凛ちゃーん♪」
「いらっしゃい、凛ちゃん♪」
「ようこそ、弟君♪」
「よくきたね~凛君♪」





男女年齢問わず、小声で声をかけて下さった。
時にはウィンクとお手振り付きで。





「あ・・・あれ?え?なんで??」
「あははは!凛たん前に、田淵を追い払っただろう?あいつ、客足遠ざける疫病神だったんだよ。それを凛たんが華麗に成敗してから、トミー・リー・ジョーンズスタッフの間で、凛たん推しが広がってんだよ~」
「僕、推されてるんですか!?」
「そうそう♪」





〔★知らぬ間に、推しになっていた★〕





「宗方君の言う通り。つーことで、これはスタッフ一同からのサービスです。」



コトン。

「え!?」



そんな言葉と共に、お皿に盛られたクッキーをテーブルに置いてくれたのは――――――





「カズ君さん!?」
「久しぶり~蓮君♪」





瑞希お兄ちゃんの職場の先輩だった。