「ちょ!?近い近い!瑠華さん!」
「色仕掛けにも動じない硬派なりっちゃん・・・あたし好きよ?」
「僕は女友達として、瑠華さんが好きです!!」
「・・・今はそれでいいわ。い・ま・は・ね?」
「いやいやいや!これから先も、どうにかなるわけないですからね!?」
念を押してくる美女に、恐怖を覚えながら否定する。
「そういうことにしておいてあげる♪人の気持ちは変わらないからね?一途に恋する乙女の気持ち、甘く見ないでちょうだいよ?」
「っ!?・・・一途に誰かを思う気持ちを、否定したわけではないですけど・・・。」
てか、否定できない。
(現に私が、一途に真田瑞希様に恋する乙女だから。)
愛する人の側にいるため、男装と偽名まで使っているのだから。
(それにしても――――――――――)
「瑠華さん・・・あまり、僕をからかわないで下さいね?瑠華さんみたいな美人が、簡単に男に好きっていうのは感心しません。」
「まあ。心外ね~あたし、龍志と別れてからは、りっちゃんにしか、本気の愛を伝えてないわ。」
「瑠華さん、僕言いましたよね?イイ人見つけて下さいって?」
「言われたわ。真珠のブレスレッドを渡されながら。今夜も身に着けてるでしょう?」
蠱惑的に笑うと、腕につけているつらなった真珠を見せるお姉さん。
「その真珠、偽物ですよ?本物を買ってくれる男性と幸せになって下さいよ。」
「当分いいわ。金と愛をあたしに貢いできたとしても、あたしが愛さなきゃ意味ないじゃない?あたしは、相手を愛したいのよ。」
「だったら、僕じゃなくてもいいでしょう?」
「・・・わからないでしょうね、りっちゃんには。」
「わかりませんよ。僕のどこがいいのやら・・・」
「うふふふ♪教えてあげない・・・!」
「あの・・・ガチで、本命がいるので、他の人にして下さいね?」
「・・・大丈夫よ。りっちゃんが、あたしに振り向いてくれるように頑張るから。こんな極上の男、絶対に逃がさないから・・・!」
「ホントに無理なんですけど・・・。」
(そもそも私は男ではない。)
そう言いたかったけど、言葉を飲み込んで口を閉ざした。
そんな私の首筋に、チュ♪と音を立てて口づける瑠華さん。


