久しぶりにバリオスにまたがり、単車を走らせた。
リクエストされたこともあって、後部座席に瑠華さんを乗せた。
制限速度で走り、警察に捕まらないようにヘルメットをかぶって運転した。
烈司さん、ヤマト、私の順で、瑞希お兄ちゃんのお店に向かって単車を走らせる。
前方の2人を見ながら思う。
(やっぱり・・・バイクの免許を取った方がいいかな・・・。)
16歳の誕生日を迎えたので、バイクの免許を取ることができる。
ただ・・・問題なのは――――――
(凛道蓮が菅原凛の免許を持ってしまったら、正体がバレる確率上がらない?)
自分の身の安全を、違った意味で脅かされること。
そしてもう一つは―――――――
(両親が反対する。)
絶対に、バイクの免許なんて取らせてくれない。
そんなものを取る暇があれば、英語以外の外国語の1つでも覚えろと言われるのが目に見えている。
(とはいえ・・・免許取得条件を満たしているのに、いつまでも無免許運転をするわけにはいかない。)
交通事故被害者のことを思えば、私のこの行動はよくない。
(今だって・・・瑠華さんを無免許でのせてることに罪悪感がある。)
「うふふふ♪りっちゃんのバイクに乗せてもらえて、お姉さん幸せ♪あとで、ますみちゃん達に自慢しなくっちゃ♪」
「いや、あの、いちいち、報告しないで下さい。」
「そうはいかないわ。ほうれん草は徹底する約束で、恋愛バトルしてるんだから。」
「恋愛バトル?」
「そう♪誰がりっちゃんの彼女の座につけるかのゲームよ♪」
「そういう遊び、やめてもらえます!?」
「遊びじゃないわ♪あたし達、本気よ~♪」
そう言うなり、グイッと胸を背中に押し付けてくる瑠華さん。


