瑞希お兄ちゃんがいる店舗兼住宅。
そこにたどり着いた時、瑞希お兄ちゃんの姿はなかった。
「あら、いらっしゃい、りっちゃん。」
「今日、瑞希、急な出勤になったんだよ、凛たん。」
「マジすか。」
いたのは、色っぽい男女2人組。
「うははははは!!今日は、宗方はんと瑠華はんだけでっかー!?」
「まぁな。爆裂団のメンバーは、相変わらず、バトルロワイヤルに向けて猛特訓してるぞ。凛たんは、ごじゅうあらし相手に組手続けてるのか?」
「あ、それは――――――――――」
「うははははは!!当然やないでっかー♪今日も凛と手合わせしてきたとこでっせ!!」
「おい、ヤマト!?」
(なんで嘘つくわけ??)
困惑する私をよそに、ヤマトは私の型に腕を回しながら言った。
「うははははは!!わし、凛のことは放っておけませんけん!たとえ世界を敵に回してでも、味方でいるつもりやから、そこんとこよろしくー♪」
「ちょ、ヤマト!?」
「・・・奇遇だな、ごじゅうあらし。俺も、世界中が凛たんの敵になっても、烈司さんは味方でいるつもりだぜ?」
「え!?烈司さん!?」
「同感よ♪あたしも、永遠にりっちゃんの味方よ♪」
「る、瑠華さんまで!?みなさん、今日はどうされたのですか??」
「「「凛道蓮を愛でたい気分♪」」」
「なんですかそれ!?」
聞いてるこっちが恥ずかしくなる言葉を、サラッと言ってのける大親友と先輩と女友達。
戸惑っていれば、椅子に腰かけていた瑠華さんが立ち上がる。
「りっちゃん、聞いたわよ。連日、襲われて大変ね。」
「え!?ご存じなんですか!?」
「グループLINE、『流れ星の姫達』で、情報共有してるからね♪」
「そ、そうでしたか。」
「それはさておき、どうかしら?お姉さんとお茶でもしない?真田さんが働くカフェで?」
「えっ!?瑞希お兄ちゃんの職場に行くのですか!?」
「そう言ってるじゃない♪最後にりっちゃんが行ったのはいつ?」
「えーと・・・瑞希お兄ちゃんから、ヤクザのストーカーを引き離して以来ですね。」
〔★詳しくは、過去の彼は高嶺のヤンキー様を読んで下さい★〕
「うははははは!!ちゅーことは、かなり間が空いてるのぉー!?行こう行こう!!」
「そうだな。みんなで瑞希の職場見学に行こうぜ。」
「うふふふ♪りっちゃんと出かけるの、楽しみだわ~♪」
「え!?行く方向で話が決まったのですか!?」
「あら、りっちゃんは行きたくないの?」
「行きたいに決まってるじゃないですかっ!!」
(瑞希お兄ちゃんが働いてる姿、見たい!!)
ここで働くのとは、違う瑞希お兄ちゃんのお姿を拝みたい!!
「善は急げです!!行きましょう、みなさん!!」
「「りょーかい♪」」
「うははははははは!!」
私の呼びかけに、全員が賛同してくれた。
瑠華さん発案の元、瑞希お兄ちゃんのお店に行くため、私達はガレージへと移動したのだった。


