彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






瑞希お兄ちゃんは腕組みしながら言った。





「・・・凛の説明で、なんでこんなことになってるのかは、わかった。」





そう語る瑞希お兄ちゃんは、私を可哀そうなものを見る目で見ていた。



「りっくんから離れなさいよ!!アバズレぶりっ子佳子!!」
「凛道様は私がもらうわ!!戸籍は男のますみ!!」



瑞希お兄ちゃんの自宅兼カフェ店の『Felicita(フェリチータ)』の店先で、ヤマトのハヤブサにまたがり、その単車に女子高生二人を乗せ、安西佳子と一ノ瀬ますみに挟まれて身動きが取れない私に、瑞希お兄ちゃんは言った。



「とりあえずよー凛をはさんでケンカするのをやめようぜ、ギャル共。」
「瑞希お兄ちゃんのお言葉を聞けないなら、僕はどちらも嫌いになります。」

「「離れる!!嫌いにならないで!!」」



同時に声をそろえて叫ぶと、やっと単車から・・・私から離れて地面に足をつくギャル2人。



「凛、俺が見とくから、単車おいて来い。」
「え!?でも――――」
「いいから行け。」



ため息交じりに言われ、火花を散らすギャル2人を瑞希お兄ちゃんに任せてバイクを移動させる。



「よぉ~大変そうだな、モテモテちゃん?」
「人気者だもんねぇ~凛ちゃんは♪」
「烈司さん、モニカちゃん。」



車庫へ行けば、単車の整備をしていたらしい先輩2人がいた。



「お疲れの凛ちゃんに、癒しのチュ~♪」



チュ♪と、音を立てながら、私の額にキスをするモニカちゃん。
そしてそのまま私を抱きしめながら聞いてきた。



「皇助のLINEで知ったけど、南原の刺客が来たんですって?」
「刺客・・・あー・・・えーと・・・そうなりますね。」

(そうか・・・あれは刺客のような者なのか・・・。)

「南原は、昔から体育会系が多いからねぇ~彼氏にする分にはいいんだけど。」
「え!?モニカちゃん、彼氏候補に出来るのですか!?」
「もちろん♪」
「つーか、昔、南原の男と付き合ってたよなぁーモニカ。」
「ええ!?そうなのですか、烈司さん!?」
「やん!そこはモニカちゃんに聞いてよ、凛ちゃん!」
「そうなのですか、モニカちゃん?」
「そうよー♪身体の相性は良かったけど、すぐ別れたわぁ♪」

「か、身体!?」

え!?モニカちゃん、今は男の身体だよね!?

今の時点で男の身体なら、昔も男の身体だよね!?



(つまり、ボーイズラブ!?)





顔が熱くなるのを感じていれば、怪しい笑みを受け場他モニカちゃんが顔を近づける。