「あ・・・えーと・・・ケガはないですか?」
「はい!!凛道様!!」
私の問いかけに、赤い顔でうなずく敵の彼女。
「ちょっと佳子!!りっくんから離れなさいよ!!」
「イヤよ!!私は運命の出会いをしたんだから!!」
「「運命の出会い!?」」
ますみちゃんと声を合わせて聞き返せば、南原高校の女子は言った。
「敵を助けるだけでもかっこいいのに、あの助け方はアクション映画顔負けでカッコ良すぎます!!私、あなたに惚れました!!」
「「はあ!!?」」
「凛道様~!!私を凛道ガールに入れて下さ~い!!」
そう言うなり、私の首に両手を回してきた佳子。
「はああああああああ!!?なにいってんのブス佳子!!りっくんはますみの物!!あんた彼氏いるでしょう!?」
「あんな踏み台とは別れる!!」
「なんですって!!?」
「凛道様♪今は凛道様一筋です!!危険を顧みず、私を救って下さった凛道蓮様を愛してます!!凛道様ぁ~!!」
「わー!?ちょ!?口にキスしようとしないで下さい!!」
「させるか!!ますみの手とキスしてろ!!そのためなら、ますみは汚れてもいい!!」
その言葉通りますみちゃんは、私のシルキロールの上から、私の唇を狙う女子と、私の唇が重ならないように、私の口を手で覆ってくれた。
「手をどきなさい!!女の出来損ない!!」
「ふざけんな!!尻がる女!!凛道ガールに入れないよ!!」
「ちょ!?事故りますから、運転してる人をはさんでケンカしないで下さい!!」
(なんでこうなるの!?)
南原高校との修羅場は、まだ終わってはいなかった。
私をはさんで、ギャーギャーと、取っ組み合いをやめない女子2人をくっつけて、私は瑞希お兄ちゃんの元に向かうしかないのだった。
〔★最後に凛は、女難の相を引き当てた★〕


