「危なかった・・・。」
上手くよけれたからよかったものの・・・下手すりゃ、大事故。
そんな思いで原因を見れば――――――――
「りっくん、カッコイイ!!ますみを守ってくれて、ありがとー!!チュ♪」
ますみちゃんが、祝福のチューをほっぺにしてきた。
「ちゅーはいいから、反省して下さい!!真剣勝負中はあおらない!!」
「あーい♪ごめんちゃーい♪」
(真面目に反省してないな、こいつ・・・!)
〔★誠意を感じない態度だった★〕
「ヒャーハー!凛道の言う通り、これは真剣勝負だぜーーーーーー!!!」
ギュルルルルッ!!
「あ。」
そう言いながら、敵の単車が私の単車を追い越す。
(体勢崩したから、仕方ないか。)
すぐ追いつける。
追い越せる。
そう思った時だった。
「いっくぜぇ―――――――――――――――――――――――!!」
「はい?」
威勢よく声を上げる敵に、思わずドラマ・相棒の杉下右京のような声が出てしまった私。
「きゃああ!りっくん!敵が突っ込んでくるよぉー!?」
ますみちゃんのその言葉で、何が起こっているのか理解する。
敵が二ケツするバイクが逆走して、私達のバイクに向かってくる。
(ここで、勝負を仕掛けてきた。)
チカチカチカ!
(まぶし!)
めくらませのつもりなのか、昼間にもかかわらず、ヘッドライトを点滅させながら特攻してくる敵。
(どうしようか。)
よければ、負け=真田瑞希様の名前に傷をつける。
よけなければ、勝ち・・・・・・・とも限らない。
なによりも―――――――
「ますみ、りっくんのためなら死ねる!!」
ますみちゃんがケガをしてしまう。
というか、死なれては困る。
結論からして、瑞希お兄ちゃんに私が会えなくなるから。
〔★凛はますみの心配もした方がいい★〕


