彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「危なかった・・・。」

上手くよけれたからよかったものの・・・下手すりゃ、大事故。





そんな思いで原因を見れば――――――――





「りっくん、カッコイイ!!ますみを守ってくれて、ありがとー!!チュ♪」





ますみちゃんが、祝福のチューをほっぺにしてきた。





「ちゅーはいいから、反省して下さい!!真剣勝負中はあおらない!!」
「あーい♪ごめんちゃーい♪」



(真面目に反省してないな、こいつ・・・!)



〔★誠意を感じない態度だった★〕





「ヒャーハー!凛道の言う通り、これは真剣勝負だぜーーーーーー!!!」

ギュルルルルッ!!

「あ。」





そう言いながら、敵の単車が私の単車を追い越す。





(体勢崩したから、仕方ないか。)

すぐ追いつける。

追い越せる。





そう思った時だった。







「いっくぜぇ―――――――――――――――――――――――!!」
「はい?」







威勢よく声を上げる敵に、思わずドラマ・相棒の杉下右京のような声が出てしまった私。





「きゃああ!りっくん!敵が突っ込んでくるよぉー!?」





ますみちゃんのその言葉で、何が起こっているのか理解する。
敵が二ケツするバイクが逆走して、私達のバイクに向かってくる。





(ここで、勝負を仕掛けてきた。)

チカチカチカ!

(まぶし!)





めくらませのつもりなのか、昼間にもかかわらず、ヘッドライトを点滅させながら特攻してくる敵。





(どうしようか。)





よければ、負け=真田瑞希様の名前に傷をつける。





よけなければ、勝ち・・・・・・・とも限らない。





なによりも―――――――





「ますみ、りっくんのためなら死ねる!!」





ますみちゃんがケガをしてしまう。

というか、死なれては困る。

結論からして、瑞希お兄ちゃんに私が会えなくなるから。





〔★凛はますみの心配もした方がいい★〕