彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「今は、目の前の勝負に集中しろ!!後始末は俺様がしてやる!!安心して、暴れて来い!!いいな!?」
「・・・押忍。お言葉に甘えます。」





修羅場大好き人間の百鬼に、何を言っても無駄だと思って、それ以上の発言を諦める私。





「わはははははは!!そんじゃあー凛助も、ピカチュウも、位置につけ―――――――!!」
「・・・押忍。」
「応よ!!」





百鬼の合図で、単車を移動させる私達。





「それじゃあ、りっくんのバイクにおじゃましまーす♪」





危機感0で、私の単車の後部座席に座るますみちゃん。
そんな美少女にため息をつきながら、ヤマトが差し出すヘルメットを彼女の頭に取り付ける。





「ますみちゃん・・・こうなった以上・・・巻き込んでしまって申し訳ないですが、絶対にますみちゃんの命、僕が守りますからね?」
「うん♪ますみ、りっくんを信じてる♪だから、りっくんは本気でやっちゃって♪」
「・・・あくまで、ますみちゃんの安全を優先します。」





本心を告げ、ヤマトの単車、借り物のバイクにまたがる。
それにこたえるように、金子ピカチュウも自分の彼女をバイクに乗せ、スタンバイする。
私達がいつでも運転できるようになったのを見届けてから百鬼は言った。





「わはははははは!!勝負のルールは簡単!!特攻にビビって逃げた方が負けだ!!つーことで、位置について―――――!!」





百鬼が手を上げる。
それに合わせて、私と敵が単車のエンジンをかける。





キュォオ――――――――!!

オオオン!!

「よーい!!スタートっ!!!!」





野獣が手を振り下ろすと同時に、私はフルスロットで単車を発進させた。