彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「えーと・・・金子君。」
「そこは、ピカチュウと呼んでくれ!!」
「ごめん。呼ぶのが恥ずかしい。」
「なんだよ!?龍星軍の4代目総長はシャイなのかよ!?」

「「「「「龍星軍!?」」」」」」





私の拒否の返事を聞いて、叫んだポケモン男の言葉に、その場の全員が何故か驚きの声を上げる。





「龍星軍の四代目って、あの有名な!?」
「ますみんの彼氏が、噂のジャック・フロスト!?」
「ヤクザつぶしの凶暴な小動物さん!?」
「いやいや!!それを言うなら、大規模な役の売人組織を壊滅させたクレージーボーイだろう!?」
「俺は、未成年売春させてたやつらを海外に売り払って、身体を売らせる側から売る側にしたって聞いたぞ!?」
「ええ!?裏カジノをつぶして、自分が裏カジノの元締めに収まって金を荒稼ぎしてるんじゃないのか!?」

「毎回思うのですが、誰ですか!?そういうデマ流すのは!?」





〔★尾ひれがつき過ぎていた★〕





「どれが真実なんですか、凛道蓮さん!?」
「全部、大ウソですよ!!」
「ヒャーハー!!ウソでもマジでもどうでもいいぜ!!凛道蓮が、児雷也さんが狙うほどのイカレたやつであることには変わりないんだからな!!」
「僕は普通の不良です!!」
「下手に出なくていいんだよ、凛道蓮!!それよりも、児雷也さんの許可を得て出向いたこの俺!!金子ピカチュウと度胸比べだ!!」
「なにがしたいのですか!?」
「ルールは簡単!互いに単車に乗って、大事な女をつんで、向かい合わせに真正面からぶつかり合うんだ!!」
「故意に人身事故起こせっていうのですか!?」
「ぎゃはははは!おもしろいこと言うな!?ぶつかるのが怖くなった時点で、ブレーキかけていいんだぜ!?」
「だったら、初めから発進しません。」
「じゃあ、負けを認めるんだな!?龍星軍の四代目は、正面からのぶつかり合いの勝負から逃げたってことでいいんだな!?」
「僕は―――――――――」
「そんなわけあるか、ボケ!!」
「百鬼さん?」





私の声をさえぎりながら言ったのは、野獣。





「うちの凛助の肝っ玉は銀河級じゃ!!テメーら踏みつぶされる覚悟しとけよ!!勝負してやんぜ!!」
「はあ!?百鬼さん、なにをかっ――――――――――!」
「凛助!!勝手に勝負放棄しやがったら、瑞希の面に泥塗ることになるんだぞ!?」

「やりましょう!!」

(瑞希お兄ちゃんのメンツは、私が守る!!)





〔★凛は、真田瑞希の存在に弱い★〕