彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「か、関西男子君!!」
「ん?なんやねん?」





頬を染めながらヤマトに近づくと、もじもじしながらブスは言った。





「あ、あんたが!あなたが、どうしてもっていうならぁ~♪彼女になってあげてもいいわよぉ♪」





ニヤニヤ、デレデレの、気色悪い顔でいる西代。
これにヤマトは――――――――――――





「いや、お断りですわ。」





即答で拒否。





「え!?なんでよっ!!?私と付き合いたいってしつこかったじゃん!!?」
「わし、フラれたら、潔く諦めるポリシー持ってるねん!しつこくして、すまんかったのぉ~ええ男見つけて、幸せになり―や?」
「たった今、目の前で見つけたわよ!!?ちょっと!付き合ってやるって言ってるんだから彼氏になりなさいよ!!」
「いや、無理ですわ。潔く、諦めましたから。」
「粘れよ!!」





そう言って顔をゆがめたブスを見て、私は頭にきた。





「オイ!!それぐらいにしとけよ!!」
「凛!」
「りっくん!」
「テメーバカ女!!ふざけんなよ!!さんざんヤマトに塩対応決め込んだくせに、ヤマトがイケメンとわかったとたん、付き合ってあげてもいい、だと!?俺の大親友馬鹿にするのもいい加減にしろよ!!」
「な、なによ、このチビ!あんたには関係ないで―――――――――!!」
「誰がチビやねん!!?」





西代の言葉に、今度はヤマトが怒った。





「わしの大親友を悪く言うギャルなど、こっちから願い下げや!!望み通り、出禁上等や!!今日を最後に、二度とここに来るか!!」
「そ、そんなぁ~!!」





舌打ちしながら言うヤマトに、絶望の表情になる見た目も性格もブスな西代。