「か、関西男子君!!」
「ん?なんやねん?」
頬を染めながらヤマトに近づくと、もじもじしながらブスは言った。
「あ、あんたが!あなたが、どうしてもっていうならぁ~♪彼女になってあげてもいいわよぉ♪」
ニヤニヤ、デレデレの、気色悪い顔でいる西代。
これにヤマトは――――――――――――
「いや、お断りですわ。」
即答で拒否。
「え!?なんでよっ!!?私と付き合いたいってしつこかったじゃん!!?」
「わし、フラれたら、潔く諦めるポリシー持ってるねん!しつこくして、すまんかったのぉ~ええ男見つけて、幸せになり―や?」
「たった今、目の前で見つけたわよ!!?ちょっと!付き合ってやるって言ってるんだから彼氏になりなさいよ!!」
「いや、無理ですわ。潔く、諦めましたから。」
「粘れよ!!」
そう言って顔をゆがめたブスを見て、私は頭にきた。
「オイ!!それぐらいにしとけよ!!」
「凛!」
「りっくん!」
「テメーバカ女!!ふざけんなよ!!さんざんヤマトに塩対応決め込んだくせに、ヤマトがイケメンとわかったとたん、付き合ってあげてもいい、だと!?俺の大親友馬鹿にするのもいい加減にしろよ!!」
「な、なによ、このチビ!あんたには関係ないで―――――――――!!」
「誰がチビやねん!!?」
西代の言葉に、今度はヤマトが怒った。
「わしの大親友を悪く言うギャルなど、こっちから願い下げや!!望み通り、出禁上等や!!今日を最後に、二度とここに来るか!!」
「そ、そんなぁ~!!」
舌打ちしながら言うヤマトに、絶望の表情になる見た目も性格もブスな西代。


