彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「おい、見ろ!あの子、可愛いな♪」
「マジヤバい!芸能人かよ♪」
「あのヤンキー丸出しの奴の彼女か!?」
「羨ましいー!」





友人のガソリンスタンドにいた人々・・・・・スタッフも客もますみちゃんに釘付け。





〔★ますみの女子力、人々の注目の的だ★〕





「りっく~~~ん♪」





周囲の視線を独り占めするますみちゃんが、よりによって、俊足で私の方へと向かってくる。





「つーかまえた♪」

グワシッ!!

「ぐあ!?」





可愛い声とは裏腹に力強く抱き着かれた。





「力つよ!!」
「それだけ愛が強いのよ♪愛してる!ますみの彼氏くーん!!」





大声でそう言うものだから、たまったものではない。



「おい、聞いたか!?あの子、あいつの彼女らしいぞ!?」
「マジで!?なんであんな奴に、あんな可愛い彼女がいるんだよ!!」
「小動物同士じゃねぇか!」
「ちくしょう!小動物と見せかけて、肉食系か!?羨ましいー!!」


「ちょっとすみません!!僕はこの子の恋人でも彼氏でもありませ―――――――――ん!!」



とんでもない誤解を拡散させまいと、大声を出して否定した。



〔★凛はデマを広がらないようにした★〕



「もぉ~♪りっくんの照れ屋さん♪ますみは、身も心もりっくんのものなんだから♪」
「申し訳ありません!僕の身も心も、真田瑞希様のものです。」
「もぉお~♪ブラコンで、照れ隠しするりっくんも大好き♪」



(どうしよう・・・・・日本語が通じない・・・。)



〔★ますみはマイペース女子だ★〕