彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




「凛ちゃん!凛ちゃん!凛ちゃーん!凛ちゃん不足で困ってるところだったのよぉ~♪」
「え?ほぼ毎日、顔を合わせてますよね?」
「何言ってるのよぉ~凛ちゃんてば、みーちゃんがいる時しか来ないじゃなーい!?」
「ぐ、偶然ですよ~!」
「いや、確実に瑞希目当てだろう、凛たん。」
「ウソをつくと地獄に落とすぞ、凛道。」
「バレバレなんだよ!!わははは!」


(え~?そんなにわかりやすかったかな、私?)


「あ!?忘れるとこだった、凛!」
「どうしました、瑞希お兄ちゃん?」



私専用のカップを持ちながら、瑞希お兄ちゃんが私に言った。





「凛に用があるって、関山が1時間ぐれー待ってるんだよ!」
「え!?つなぐが1時間も僕を!?」

「そーでーす♪我が君♪」

ガバ!

「わ!?」

「あん!?ちょっと関山ちゃん!?」
「お会いしたかったですぅ~我が君♪」





そう言いながら、私を背後から抱きしめるのは、関山つなぐ。
龍星軍の現役メンバーで、遊撃隊補佐をしてくれてます。
先祖は、上杉家に仕え、関山を根城にした忍び【軒猿】という忍者の末裔で、忍術を使います。
出会った頃は、半陰陽の手術のためのお金を稼ぐために、忍術を使った賞金稼ぎをしてますが、今は忍者カフェでアルバイトをしながら地道にお金を貯めています。
中世的な見た目を持つ、半陰陽の子で、身体が、バストがCカップある女性寄りであるため、戸籍上は【女】で登録されてます。
チャームポイントは目元のほくろで、私のことは『我が君』と呼んでくる腹心の肩書を持つ友達です。