「うはははは!!凛凛凛!アメちゃん食べ!」
「ああ、ありがとう。」
「せや!休憩中の西代ちゃんにアメ上げれば好感度上がるとちゃう!?西代ちゃーん!」
「ちょ、ちょっとヤマトー!?」
(逆効果だと思うんだけどな・・・。)
初対面の第一印象からして、西代という子はヤマトを嫌っている感じだった。
(うるさいから、けんえんされるのかもしれないけど・・・)
「うちのヤマトは、良い奴なんだけどなー・・・。」
そんなひとり言をつぶやいて、シルクロールの下からアメ玉を口に入れた時だった。
グオォオオオオン!
「わははははは!!」
「きゃ~ん♪怖かったぁー♪」
聞き覚えのあるエンジン音と、人間の声がした。
(え!?このバイク音と声の正体って――――――――!?)
確かめる前に、名前を呼ばれた。
「わははははは!!り~ん~す~け~!!」
「きゃあー♪りっくんじゃない♪会いたかったー♪」
そう言って声をかけてきたのは、百鬼と一ノ瀬ますみちゃんだった。
〔★最凶コンビが現れた★〕
二人の登場に、舐めていたアメを反射的にかみ砕いてしまう。
ガリ!!
「えっ!?なんでここに!?ここ、お店から離れた場所にあるガソリンスタンドですよね!?」
だから、仲間に遭遇することはないと思っていたのだけど―――――――――
「わははは!!急にガス欠しちまってな!!それで初体験するってわけよ!!」
「もう、皇助お兄ちゃんたら~それを言うなら、初利用でしょうー?」
「わははははは!!そうだったそうだった!初利用!初利用!」
(テンションたけぇーな・・・。)
わははは、きゃっきゃっ♪と騒ぐ2人を見て思った素直な感想。


