彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




「うはははは!!凛凛凛!アメちゃん食べ!」
「ああ、ありがとう。」
「せや!休憩中の西代ちゃんにアメ上げれば好感度上がるとちゃう!?西代ちゃーん!」

「ちょ、ちょっとヤマトー!?」

(逆効果だと思うんだけどな・・・。)



初対面の第一印象からして、西代という子はヤマトを嫌っている感じだった。





(うるさいから、けんえんされるのかもしれないけど・・・)

「うちのヤマトは、良い奴なんだけどなー・・・。」





そんなひとり言をつぶやいて、シルクロールの下からアメ玉を口に入れた時だった。





グオォオオオオン!

「わははははは!!」

「きゃ~ん♪怖かったぁー♪」





聞き覚えのあるエンジン音と、人間の声がした。





(え!?このバイク音と声の正体って――――――――!?)





確かめる前に、名前を呼ばれた。





「わははははは!!り~ん~す~け~!!」
「きゃあー♪りっくんじゃない♪会いたかったー♪」





そう言って声をかけてきたのは、百鬼と一ノ瀬ますみちゃんだった。





〔★最凶コンビが現れた★〕





二人の登場に、舐めていたアメを反射的にかみ砕いてしまう。



ガリ!!



「えっ!?なんでここに!?ここ、お店から離れた場所にあるガソリンスタンドですよね!?」



だから、仲間に遭遇することはないと思っていたのだけど―――――――――



「わははは!!急にガス欠しちまってな!!それで初体験するってわけよ!!」
「もう、皇助お兄ちゃんたら~それを言うなら、初利用でしょうー?」
「わははははは!!そうだったそうだった!初利用!初利用!」



(テンションたけぇーな・・・。)



わははは、きゃっきゃっ♪と騒ぐ2人を見て思った素直な感想。