「凛・・・無事でよかった・・・俺の大事な凛・・・・!」
「瑞希お兄ちゃん・・・♪」
(これ、甘えてもいいよね?)
恐る恐る、瑞希お兄ちゃんの背中に両手を回せば、
ギュウウ!
相手はさらに強く抱きしめてくれた。
(あん♪幸せ♪)
瑞希お兄ちゃんは良い匂いがする。
身体はしっかり筋肉がついていて、抱き着けば細マッチョとわかる。
そんな身体に抱き寄せられ、鼻をくすぐる良い香りに心癒された。
「凛・・・大好きだぜ・・・」
「僕もです・・・♪瑞希お兄ちゃんが大好き・・・♪」
幸せな抱擁と甘い言葉に、私はもうメロメロ♪
「凛・・・五十嵐ヤマトのことだけどよ・・・」
「ヤマトがどうしましたか?」
「・・・いや、凛はヤマトと一番仲が良いな・・・。」
「瑞希お兄ちゃんだって、烈司さんと一番仲がいいじゃないですか?」
「・・・そうだな。ああ、そういうもんだよな・・・。」
「どうされました??」
「いや、なんでもねぇーよ!」
そう言って笑いかけてくる表情、嘘くさくて、何か仰りたいことを我慢してるように見えたけど―――――――――――カッコいいから、どうでもいいや♪
しいていうならば、私が帰る時間になっても、ヒットマン・佐藤飛翔(さとう つばさ)を捨てに行った百鬼が帰って来なかったことぐらいである。
〔★最後まで哀れな北条高校のヒットマンだ★〕
~ご用心!!いじめと奇襲でダブル修羅場!!~完~


