カランカラーン!!
「あ、すみません!本日の営業は、休業になり――――――――」
「知ってる!そう指示を出したのは、俺だからな!!」
「瑞希お兄ちゃん!!」
表玄関から現れたのは、私の大好きな初恋相手。
「凛!話は伊織から聞いた!リョウコちゃん守って、偉かったな、オメー!」
ギュ!
「わ♪」
そう言うなり、私を抱きしめて下さる好きな人。
「トンファー持ってるとはいえ、拳銃相手じゃ丸腰に近い!よく、涼子ちゃんを守り切ったな!偉いぞ!」
「と、当然ですよ~♪可愛い涼子ちゃんには、指一本触れさせません!」
「それでこそ、俺の自慢の弟だ!」
「瑞希お兄ちゃん♪」
頭をヨシヨシされ、ほんわかとする私。
そんな私に笑いかけると、気まずそうな表情で涼子ちゃんを見る瑞希お兄ちゃん。
「悪かったな、リョウコちゃん!凛を心配してきてくれたのに、こえーめにあわせちまって!」
「い、いえ!私は大丈夫です!凛君が・・・守って下さいましたから・・・!」
「涼子ちゃん。」
「あ!?も、もちろん、伊織さんも盾になって下さいました!!伊織さん、ありがとうございました!!」
「いや・・・礼は凛道に言ってくれればいい。俺は後輩の成長を見守っていたにすぎん。」
「そうでした!聞いて下さいよ、瑞希お兄ちゃん!獅子島さんてば、僕が警察を呼ぼうとしたら、スマホを手の届かない場所に投げて、北条のヒットマンと戦わせたんですよ!」
「はあ!?なにやってんだよ、伊織!?」
「後進の指導をしただけだ。」
「マジで屁理屈並べるのがうまいよな、オメー?で!?凛を狙ったヒットマンってどこよ!?」
「わはははは!!ここだ!!」
「お許しを~!!」
ゴミ袋に入って、縛られている男子を見て、瑞希お兄ちゃんは言った。
「おー懐かしい!皇助が昔、人間入れるのに使ってた巨大袋!まだ残りがあったんか!?」
「ラスワンだ。」
「マジかよ!?いや~イイ感じに残っててよかったなー!」
そう言って満面の笑みを作る瑞希お兄ちゃんは麗しい。
「殺さないで!殺さないで!助けて下さい!助けて!!」
「うわぁ~変わらねぇなぁ~・・・・北条のヒットマンは、相変わらず、命乞いするのが早すぎだろう?」
「同感だな。縛り上げてからこの調子で、正直うっとうしい。」
「しかも、粉まみれできたねぇーなぁー!」
「瑞希お兄ちゃん、佐藤飛翔(さとう つばさ)をどうしましょうか?」
「あ?佐藤?誰だ、それ?」
「ヒットマンの名前だ、瑞希。」
「助けて下さい!2度と龍星軍には逆らいません!手を出しませんから!」
「あーはいはい!こいつの名前か・・・」
泣きべそをかきながら言ってくるヒットマンに、めんどうくさそうな表情になる瑞希お兄ちゃん。


