彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




円城寺君の怒りが収まったところで、私達は手分けして片づけをすることにした。





「瑞希お兄ちゃん、お帰りになりませんけど・・・」
「心配いらねぇよ、凛たん。今日の瑞希は中番だから~もう少しすれば帰ってくるだろう。」





そう言いながら、割れた大皿を烈司さんと一緒に集める。



「みーちゃん最近、修行先のカフェが忙しいからね~」
「そうっすよ!そんななかで、今日が久々の営業日だったっていうのに店の中はこのザマ・・・!」
「しつこいぞ、大河!凛は悪くないんだからな!?」
「カンナの言う通りだぞ、大河!」
「北条高校の生徒がチャカ携帯してるって噂、実証されただけヨシとしろよ。今後の自衛につなげられるんだからよ。」



モニカちゃんが選んだ家具の残骸を、モニカちゃんと一緒に片付けながらカンナさん達が円城寺君をなだめる。



「瑞希は人望がある上に、目上からも可愛がられるタイプだ。多少の無理・・・早退も聞きとどけてもらえるだろう。案外、もう近くまで帰ってるかもしれんぞ。」
「ウェイウェイウェイ!このヒットマン、ヤクザ養成学校の生徒だけあって、トカレフとマカロフ持ってるじゃーん♪あ、可児っち!引き金部分はちーちゃんとつなぐっちがキレイキレイするから拳銃カモーン・パス!」
「そうですよ、可児殿。ここは任侠の長政殿に仕上げのキレイキレイをお任せするべきです。従って下さいね。」
「さすが、日本で有名な幡随院組の息子だな。幡随院がチャカの取り扱いになれてるのはわかるが――――――――・・・・オメーはなんでできるんだ、関山・・・?」
「やだなぁ~♪飛び道具は忍者の十八番ですぅ♪」



そう言いながら、ヒットマンが体中に装備していた未使用の銃を、私が小麦粉まみれにした銃をきれいに拭き掃除する獅子島さんとちーちゃんと可児君とつなぐ。





「神楽坂君、私が床の小麦粉を、ほうきとちり取りで集めるから、はきとった後の床をふく雑巾の用意をしてもらえますか?」
「了解っす!小林先輩!」
「わはははは!!ついでに、このヘタレヒットマンの顔も雑巾でふいてやれ、ちゅ-ぼー!!」

「助けてー!!助けて下さい!!殺さないで!!」





床や机に散乱しているコムギの片づけを、涼子ちゃんと雷太がしている側で、舌なめずりをしている百鬼。
野獣の視線の先には、全身から拳銃を没収された佐藤飛翔(さとう つばさ)がいる。
とりあえず、獅子島さんに言われたことを確認した。