彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「これだけ離れれば、俺ら3人は巻き込まれることはない。」
「で、でも!粉塵爆発はかなり衝撃があって危険ですよ!?」
「心配するな、涼子。涼子は俺が守る。念のため、俺の後ろにいろ。」
「そんなことしたら、凛君が危なく―――――――!」
「いいんだ。」
「え?」
「可愛い涼子を守って傷作れば、名誉の傷と誉もたけぇー!」
「凛君・・・!」
「よーし!こっちの避難は完了だ!じゃあさっそく・・・その身をもって粉塵爆発を体験してもらおうかな~佐藤飛翔(さとう つばさ)君?」





そう告げて、小瓶を敵に向ける。





「お、おい!だまされないぞ!!そんなもの!撃てば―――――――!!」
「撃てよ。」
「な!?」
「信じてねぇ撃ちゃいいだろう?」
「そ、それは!!」
「粉塵爆発の仕組みもわからない奴に、これだけ丁寧に説明して理解できないってんなら、撃てばいいじゃねぇか?」
「ま、待て!ちょっと、スマホでググってから、撃つか――――――――!!」
「往生際が悪いんだよ!!ヒットマンしに来たなら、いさぎよく漢見せんかコラッ――――――――――――!!!」





銃口を下げている佐藤飛翔(さとう つばさ)に向かって、私は大きく振りかぶって小瓶を投げつけた。





「う・・・・あああああああああああああああああああ!!!!」

パンパンパン!!





わざと、天井寄りの高めに投げた小瓶に向かって拳銃の弾を乱発する敵。
私は小瓶を投げたと同時に走り出し、空いた両手にトンファーを握り締め、銃口を上に向けている敵にトンファーを打ち込んだ。





ヒュンヒュンヒュン!!

バキ!バキ!バキ!





最初の一撃を顎に、次の一撃で拳銃を手から引き離し、最後の一撃で頭部を叩きつけた。





「ぶばあ!!?」

ガッターン!!





私の攻撃に敵は吹き飛び、床に激しく叩きつけられた。



バーン!!

「ぐう・・・・!!」



頭部への攻撃が効いたのか、敵はぐったりして動かない。
そんな相手に私は優しい声で伝える。





「ごめんねぇ~佐藤飛翔(さとう つばさ)。君に説明した粉塵爆発って、そんなに簡単に起きる爆発じゃないんだ~♪」
「うはははは!!つーまーりー!?」
「はったりに付き合ってくれて、ありがとうー♪」
「さぁーすが、凛道蓮♪味方のわしも、だまされてもうたわー♪うはははは!!」






種明かしをした私に、ガレージに続く通路から出てきたヤマトは、そう言ってグーサインを出すのだった。





〔★凛のはったりは成功した★〕